20代女性の摂取カロリー終戦直後以下、やせすぎは健康リスク…「多様な美」許容せず同調圧力も影響
若い女性のやせが深刻化するなか、日本肥満学会は4月、やせすぎが招く健康障害について「女性の低体重・低栄養症候群(FUS(ファス))」という新たな病気に位置づける方針を発表した。
栄養不足で骨が発達せず骨粗しょう症になったり、ホルモンの分泌が乱れて月経周期の異常を起こしたりし、髪や肌質の低下、貧血、メンタルの不調など様々な症状を引き起こす恐れがあるためだ。糖尿病にもなりやすく、将来生まれてくる子に影響を与える懸念もある。アフリカなど貧困国の子どものような栄養失調による健康問題が、日本人女性にも起きている可能性があると警鐘を鳴らす。
FUSは18歳以上、閉経前までの女性が対象で、一つひとつの症状ではなく、根本的な原因である「やせ」の改善を目指す。順天堂大の田村好史教授(糖尿病学)は「医療者を含め、病気として社会的な理解が広がれば治療も進む」と強調する。
ただ、食べても太れない「体質性やせ」や、経済的な理由で十分な食事ができないケースもある。学会は「新たな偏見や差別が起きないよう、十分配慮したい」と説明している。