鳥取大病院のドクターヘリ、22日から運休 運航会社「整備士不足」

富田祥広
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 鳥取大医学部付属病院(鳥取県米子市)に配備されているドクターヘリが、運航会社の整備士不足で22~28日に運休することになった。県は17日、鳥取大病院や県内の消防局とオンラインで対策会議を開き、近隣県のドクターヘリ出動を要請するなどして救助や搬送体制を維持することを確認した。

 県によると、鳥取大病院の1機を含む関西広域連合が運営するドクターヘリ8機の運航会社「ヒラタ学園」から6月末、「整備士を確保できないため順次運航を停止したい」と広域連合側に申し出があった。広域連合や県は「整備士不足や運休は契約違反。運航の継続を強く求める」と申し入れたが、運休は避けられない状況という。

 鳥取大病院高度救命救急センターの上田敬博センター長は会議で、兵庫県島根県に配備されているドクターヘリや鳥取大病院のドクターカーを活用して対応するとした上で、「運航会社への厳しい措置や他社との協定などを検討してほしい」と求めた。平井伸治鳥取県知事は「安全運航は救急医療の前提。関係府県の知事や政令指定市の市長と話をしていきたい」と応じた。

 ドクターヘリは医療機器や医薬品を機内に備えたヘリコプターで、患者を治療しながら病院に短時間で搬送する。厚生労働省によると全国で57機が配備され、都道府県などが運営している。

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この記事を書いた人
富田祥広
鳥取総局
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国内社会、ルポルタージュ