議席目標6→20の勢いだが…「日本人ファーストは選挙期間中だけ」参政党神谷代表の変節ぶりと支持者の本心
■宮城県知事がデマに抗議しても「謝らない」 また、7月13日には仙台市で神谷氏が「宮城県は水道を民営化し外資に売った」と演説で話した。これに対し、宮城県の村井知事は誤りだと指摘。「官民連携で所有権は県にあり、最大株主も国内企業」として、謝罪と訂正を求める抗議文を出した。しかし、それに対して神谷氏は「『誤った情報の発信』とは言えませんから、謝罪をする必要はないと考えています。」とXの投稿で応じるのみ。絶対に謝ることはしないのである。 メディアや有権者から指摘、質問、批判を受けても「切り取り」「叩きたいだけやん」「案の定でした」(すべて神谷氏のXの投稿)とうそぶき、真剣に耳を傾けようとしない。それどころか逆に「明らかに攻撃のレベルが上がりました。みんなで立ち向かいましょう」「全方位からの攻撃が凄い」と投稿し、評判が悪いのは、まさに自分たちが正しくて「敵」が焦っている証拠だ、と支持者に呼びかけるのが参政党スタイルなのである。 ■自民党にノー! と言いつつ市議会では既に連携 選挙戦初日の第一声では、神谷氏は「日本人の暮らしを守る日本人ファーストです。それをやってこなかったのが自民党。自公政権ですね」「第3の選択肢、参政党。われわれは自公政権の政策にはノーです」「(参政党は)インターネットで作った国民中心の手作り政党です」「参政党のバックには国民しかいません」と、自民党・公明党とは別個の独立した、ボランティアによって成り立っている党だと強調していた。 ところが7月16日には「会派を組んでいるのは自民党の議員とだけではないですよ」「うちは共産党以外の政党ならどことでも会派組んでいいですよ、と通達してある」と、各党ともう根回しが済んでいるとXに投稿。 事実、自民党と参政党はすでに区議会、市議会のレベルでは会派を組んでいる。その数は、東京都新宿区、江東区、埼玉県所沢市、北海道旭川市、宮城県仙台市、愛知県一宮市、大阪府箕面市、佐賀県武雄市など、全国12の議会におよぶ。