押収した、玩具として流通していた拳銃

 福井県の福井市内のゲームセンターで、クレーンゲームの景品玩具として実弾を装てんし発射できる拳銃が流通していると、福井県警が7月17日発表した。県警は所持などした場合は銃刀法違反に当たるとし、12月31日まで各署で回収を進めている。

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 県警組織犯罪対策課によると7月、福井市内のゲームセンター2カ所でクレーンゲームの景品として400丁以上の拳銃が流通していると警察庁から情報提供があった。既に約300丁は回収した。拳銃は中国製で、全国で約1万5千丁が流通していたという。

 県警が確認した拳銃はプラスチック製で全長約12・5センチ、縦約10センチ。プラスチック製の弾8発と一緒に箱に入っていた。同課によると▽銃身と弾倉が貫通▽弾倉や薬室に実弾装てん可能▽撃針があり、薬きょうの雷管部分を打撃して弾を発射する機能がある-ことが違法に当たるという。

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 同課は「現在同様の拳銃を所持していても逮捕されるわけではないが、回収期限が過ぎたら原則として事件化を図る。所持していると思われる人は、近くの警察署に速やかに連絡してほしい」と呼びかけている。県警のホームページや交流サイト(SNS)などでも周知を図っている。