尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で中国海警局の船の航行が242日連続で確認され、過去最長の連続日数を更新した18日、定例記者会見で記者から中国側に抗議する考えがあるか問われた玉城デニー知事は「尖閣を含む国境に関する問題については一義的には国において対処、対応されるものと認識している」として抗議しない考えを示した。
今年3月には中国公船による領海内への連続滞在時間が92時間超に及び、平成24年9月の尖閣国有化以降、過去最長となったほか、76ミリ機関砲を搭載した船舶の航行が常態化するなど、沖縄県の行政区域である尖閣周辺では中国側が力による一方的な現状変更の試みを先鋭化させている。
一方、県内で相次いだ在沖縄米兵による性的暴行事件では、玉城氏は米政府側に直接抗議をしていた。玉城氏は会見で「日米の同盟関係において基地を提供している日本政府、あるいは基地を使用している米側双方に責任があるとの認識の上から、われわれは正当に米側に対し抗議、要請を行っている」と述べた。