高市早苗さんを、自民党保守層の流失の戦犯としないためにお願いしたいこと
高市早苗さんが参院選の選挙協力を控えていることで、自由民主党はリベラル色の強い石破茂さんが前面に出ることになり、自民党保守派の離反を招き今回も負けそうです。
まるで、学園祭の前日を繰り返しているみたいな感じですね。
結論から言えば、自民党の苦戦は石破嫌いの保守層が参政党に幅広く流れたことで、この原因は高市早苗さんを含むオール自民での選挙戦にできなかったことに尽きます。まあ、みんな分かってることでしょう。
ただ、私としては「どんな状況でも、最後まで勝利を信じて戦い抜いてこそ、見える境地がある」と、どうしても申し上げたい。
朝からひっきりなしに「もう消化試合だ」という連絡も来ますが、各候補も陣営もまだまだ諦めず必死に戦っているところで、私としても、最後の一分一秒まで全力で頑張ります。
冒頭にも書きましたが、今回の苦戦は自民党を支えているはずの保守層からの投票が入らない点です。割と多くの自民党支持者が「自民党は支持しているが、石破茂には投票したくない」と仰るわけですよ。データでも、現場でも、支持団体でも。
そこにきて、苦戦を聞いた陣営が「いま自民党が苦戦しているのは、自民党の政策や候補が有権者に浸透してないからだ」って考えて、一生懸命毎日広報やってるんですよ。たくさんチラシ印刷して、各候補の事務所にお送りしていて、皆さん困っているんじゃないでしょうか。
前線指揮官としては、洋上の輸送船を戦地まで送るのに、敵がいっぱい飛行機を出してて制空権を取られているから輸送船を沈められないよう戦闘機を送ってくれと言っているのに
— 2日後に討死する前線指揮官 火鍋ちゃん(幕府方目付衆) (@hinabe_ch) July 11, 2025
大本営の皆さんが「見て見て! いっぱい装甲車作ったよ」って話をされているのを見て「あ、俺ここで死ぬんだな」って思う pic.twitter.com/1MsJdFXKvI
自民党支持者の皆さんは政策も候補もよく分かっているんです。分かったうえで、自民党支持者が石破自民党に投票しないんです。なので、政策をいくら広報しても、そこで失った票は帰ってきてくださいません。もうすでに嫌いな人を「好きになってくれ」というのではなく、好きな人を前に出して「そう仰るのなら、しょうがないな」と票を投じてくださるようお願いするしか残された方法は無いのです。
ぶっちゃけ、もちろん総裁・石破茂を担いで選挙をやっているわけですから、敗戦の責任を取るのは石破執行部であり、幹事長の森山裕さん以下党要職になってしまいます。先のことは考えないようにしていますが、何となく予想はつくじゃないですか。まあ、どっち転んでも私は討死する運命ですが。ただ、今回は前回同様、政治不信と保守層の離反で大きく得票を落としてきたことを考えれば、もっと高市早苗さんに前面に出てきていただかないことにはオール自民にはなり得ないとも言えます。
苦戦の理由は「高市早苗さんの担ぎ出しが遅れて、自民党の保守票がごっそり参政党や国民民主党に移った」ことに尽きます。なので、言い換えれば、前に出て選挙協力をしてくださらなかった高市早苗さんも戦犯になりかねません。もちろん、身近な議員にはきちんと応援に入ってくださったのは感謝申し上げるべきところですが、他方で、石破茂政権の有力閣僚と並びで街頭演説を揮っていただき党公式に動画で展開するということもなく、党としての選挙広報に後ろ向きな状況であったことは極めて残念です。
おそらくは、ここで今回の参院選で惨敗し、総裁選となった際に自民党を取り戻すお考えで総裁候補として高市早苗さんが勝たれた暁には首班指名で戦後憲政史初の女性総理大臣という歴史に残るリーダーとなることもお考えになっているのかもしれません。ただそれは、右も左もいる自民党全体を率いる資質が認められれば、の話です。石破茂じゃない誰かとして党員票を集めることはできるかもしれないが、党勢が衰亡している自由民主党を率いられるような選挙協力を、充分に今回の参院選でしましたか、という問いは、どうしても高市早苗さんについて回ることでしょう。
この自民党が苦しいときに、救世主となるべき高市早苗さんは、国民・有権者のために一肌脱いで(意味深)いただけるのかどうか。
ここで、野党に議席を与えますか。経済大丈夫ですか。政策をしっかり吟味して実現できるのは、結局自由民主党と公明党さんを中心としたいまの政治だから安定してやってこれているんじゃないですか。石破茂を助けてというよりも、天下国家、日本社会の安定と未来のために力を貸していただかないと前に進みません。
必要なことは、単に石破茂さんを救うために遅かりしといえども自民党にまだ残っている保守派の皆さまに自民党の候補を投票所まで書きに来ていただくということだけでなく、私ら保守層が渇望する「自由民主党政治の未来」と、それによって日本国民が希望をもって安心して暮らしていけるという未来図を、石破茂さんと共に高市早苗さんには語っていただきたいのです。
スパイ防止法はどうなりましたか。外国人の土地取引規制はどうですか。外国資本かどうかも分からない合同会社の資本を終えるようなデジタル登記法はどうしますか。海外からのネットでの不安定工作を止められる法制は作れますか。安心できる社会保障は、少子化対策は、そして何より国家安全保障の予算付けとその対となる憲法改正はどうしますか。
今回の選挙は、高市早苗さんだから強い言葉で自由民主党の道を示していただける絶好の機会ではなかったか、今回は主義主張は違えど総裁石破茂をしっかりと支え、次のリーダー筆頭が高市早苗さんなのだとみんなが思えるような、そういう姿を見たかった、演説を聞きたかったという自民党支持者も多かったのではないでしょうか。
選挙戦も残り二日、有権者も、みんな最後の自由民主党の動きをちゃんと見ています。「勝てないから」と、負けた後のことを考えて静かにしているムーブが許されるのは志のない雑魚だけです。
高市早苗さんにおかれましては、最後の最後、乾坤一擲のお訴えを有権者の皆さまに向けて、また未来に向かって響かせていただきたいと心から願う次第です。
【補遺】今回のロシア製ボットによる対日工作の問題は、国内有権者がガセネタを見させられて社会が不安定化して大変なことになった、という点で、日本にとって紛れもない脅威なのですが、これについては、選挙後でも充分に議論する余地はあると思っています。
他方で、SNSに入りびたり、そのエコーチェンバーに入ってしまった有力政治家が、意図的に流された偽情報や政権に対する悪評を信じ込んでしまい、本気で石破茂政権は媚中だ、無能だ、ひょっとしたら本当に中国のスパイなのではないか、と思ってしまうケースがあります。
もちろん、有権者の生の声を聴くにあたってSNSを経由して多くの人の意見を読むのは大事だと思いますが、その中には、当然ガセネタも大量に含まれます。私からは、いまからでも遅くないのでSNS断ちをし「正気に返って欲しい」と願っています。
それだけの、人物だと思いますので。
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コメント
9敗戦ということは……切腹!?
介錯しもす!
そんな批判は幾らでもできる。
自民党の衰退は先の総裁選を起点としている事は周知の通りだ。
その石破政権は岸田政権の継承である。
そもそも総裁選の露骨な高市潰し(安倍派潰し)
国民は高市、先導された議員は石破で決戦投票。
石破政権成立と同時にわざわざ不記載問題を争点に選挙大敗の引き換えに安倍派潰しに出た。
安倍派潰しに成功したから選挙過半数割れでも退陣するどころか「これで◯◯はもうでられないだろう」
「これで自民党は変わる」
こんなのが記事になった異常さ。
極端な人事と、幹事長の独裁
石破総理は総裁選公約を一切無視
安倍派等の保守系議員には、夫婦別姓で党議拘束をチラつかせて封じ込め。
こんな自民党をそれでもまだ支持する人がいたのは何を思ってであろうか。
石破政権で高市氏は平議員に堕ちた。
支持議員も大量に失った。
それは、岸田、森山、菅、石破、小泉は喜んだぐらいだから周知の通り。
高市氏が誰を従い、何をリーダーシップなのか?
SNSがガセネタ?
ならマスコミのガセネタや偏向報道は同じく見ないでいいのか?
参政党は党員を集めて全国組織を創りあげた。
そして、党員、すなわち民意をすくいだして、女性議員を多数国会に送りこむ勢いだ。
これは一過性のものとは思えない。
これが脅威となり、一斉に攻撃がはじまっただけではないのか?
そうなったのは自民党の見苦しい主流派争いに他ならない。
挙党態勢を作れなかった石破や守山の責任を高市になすりつけようとしているようにしか見えないのですが。
山本さん完全に中の人になってしまって客観性を失っているように見える。
もし自民党が今回の選挙で勝ちたかったならば、選挙前に石破が辞任して高市を総裁にして戦うしかなかった。
石破や森山への国民の嫌悪感は選挙前からわかっていた話で、負けたら高市が戦犯だとか言い出したらそれこそ自民党は完全に保守層からの支持を失う。