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「夫が人身売買」デマを信じた人から街頭演説中に攻撃を受けた駒崎美紀都議「震えが止まらないほど怖かった」

ネット上で真実の6倍以上の速さで拡散されるともいわれる偽情報の数々。特定政党や候補の印象操作にも繋がる選挙期間中は、さらに問題視されることはいうまでもない。 都議選でトップ当選した駒崎美紀氏が選挙活動中に「赤ちゃんを売り飛ばしている」というデマによる攻撃を受けた事例から、SNSが選挙に与える影響と問題点を浮き彫りにする。

「震えが止まらないほど怖かった」

偽情報の作られ方

昨年7月の東京都議補選で攻撃されたとき、警察に事情を説明する選挙スタッフ。物々しい様子が伝わる(本人提供)

昨年の東京都知事選では石丸伸二・前安芸高田市長が想定外の善戦、兵庫県知事選では大方の予想に反して齋藤元彦・前知事が再選――。SNSが選挙結果に与える影響が増すなか、東京都議選を翌月に控えた5月上旬、街頭演説中にデマを信じた人から攻撃を受けたのが、北区でトップ当選を果たした駒崎美紀都議だ。 「『お前の夫は赤ちゃんを海外に売り飛ばしている!』と中年男性が大声で詰め寄ってきたんです。拡声器で『デマを信じて攻撃するのはやめて!』と繰り返すと男性は立ち去りましたが、しばらく震えが止まらないほど怖かった。身の危険を感じましたね」

デマの発信源は…

「お前の夫」とは、子供の貧困や虐待問題などに取り組むNPO法人フローレンスを設立した駒崎弘樹氏。国内の養子縁組も支援しているが、2年ほど前から「海外への養子縁組にも関わり、多額の利益を得ている」「人身売買をしている」と根拠のないSNSの投稿が後を絶たない。 弘樹氏によればデマの発信源はNHK党や暇空茜氏などのインフルエンサーだという。 「NPO自体を嫌悪する人が一定数いて、彼らがNPOを叩くと、“信者”のアカウントが一斉に追随する。こうした層は内容がセンセーショナルであるほど、情報の真偽に関係なく『いいね!』やリポストで反応し、爆発的にデマが拡散してしまう……」
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誹謗中傷だけでなく、動画撮影でマネタイズ
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