収賄容疑で公立病院医師2人を書類送検、すでに起訴 手術で業者の機器を使うほどたまる「ポイント制」

2025年7月16日 22時14分
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 公立病院の医療機器の選定や使用を巡り、特定のメーカーの機器を多く使う見返りに現金を受け取ったとして、警視庁捜査2課が収賄の疑いで、長野県の佐久市立国保浅間総合病院=写真=の男性医師2人を東京地検に書類送検していたことが、捜査関係者への取材で分かった。

◆1ポイントは1万円に交換、領収書の画像を送り…

 書類送検されたのは、同病院整形外科の有吉大部長(46)と、同科の中村洋医長(45)で、16日、同罪で在宅起訴された。
 また東証プライム上場の医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」(東京都新宿区)の当時営業担当だった30〜40代の男性社員3人も贈賄容疑で書類送検されており、16日に在宅起訴された。いずれも容疑を認めている。

警視庁(資料写真)

 医師2人の書類送検容疑では、同病院と、医長の非常勤先である国保軽井沢病院(長野県軽井沢町)で、2021年11月~2024年5月、整形外科の手術で同社の医療機器を多く使う見返りに、同社の社員から現金計58万円を病院の敷地内で受け取ったとされる。書類送検日は6月25日。
 捜査関係者によると、医療機器を選定できる立場だった医師2人は、同社製品を使うたびに症例や販売価格に応じて「ポイント制」で金銭を受け取っていた。1ポイント=1万円に交換できる仕組みで、私的な飲食代などの領収書の画像を社員にLINEで送信。社員はその領収書を架空の接待名目で経費精算して現金化し、2人に手渡していた。社員側からポイント制の提案をしていたという。公立病院の医師は公務員にあたり、収賄罪の対象となる。
 16日、佐久市立国保浅間総合病院の50代女性職員は「きょう急に休診になったので驚いた。先生は看護師や職員との関係も悪くなく、良い先生だと思っていた」と困惑していた。(昆野夏子)

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