都議選初当選の佐藤沙織里氏、かかった費用は「8458円」 1人会派「やちよの会」結成
6月の東京都議選千代田区選挙区(定数1)に無所属で出馬し、既存政党の候補を破って初当選した佐藤沙織里氏が、産経新聞の取材に応じ、選挙にかかった費用がわずか「8458円」だったと明かした。佐藤氏はX(旧ツイッター)にも費用の詳細を投稿し、選挙は多額の費用が必要とのイメージが強いため反響を呼んでいる。23日の任期開始を前に、新たに1人会派「やちよの会」も結成した。 【画像】「日本を中国の6つ目の星にしたくない」演説する佐藤沙織里氏 ■「まさに、ないない尽くし」 「事務所もなく、後援会も、事務員もいませんでした。それに、ハガキを送ることもしなかった。電話もありませんでした。まさに、ないない尽くし。それで、かかった金額は計8458円でした」 佐藤氏は、こう内情を明かした。 内訳は、コピー代が17円、演説で音声を届けるために使った持ち運び用スピーカーの電池代が7489円、レインコート代が952円だったという。徒手空拳だった。 佐藤氏は「これまでの選挙と違って、先の都議選では、選挙カーを回したりといった、これまでならば有権者には効果があるとされてきた『広告』が、効いていなかったということがあらわになった。選挙カーから支持を訴えたところで、日中には仕事で屋内にいる有権者も多く、思いが届きにくい。私は事務所もなかったこともあり、町会回りもしませんでした」と語った。 ■選挙挑むたびにコストは減少 では、なぜ選挙費用がわずか「8458円」で済んだのか。 佐藤氏は「今回は私自身、2月の千代田区長選も含め、4回目となる選挙だった。こうして選挙に挑むたびに、徐々にかかる費用は減少していったんです。当初、挑戦したころよりも、のぼり旗を立てて移動したり、スタッフ用にブルゾンを用意するといった時間やコストを切り詰めていった結果、『8000円台』になったんです」と説明する。 「選挙に出るために供託金60万円も法務局に出しましたが、一定の得票を得たことで没収はされずに手元に返ってきます。これは選挙用ビラもポスターも同様です」 公職選挙法の規定に基づき、佐藤氏をはじめ都議選立候補者は全員、こうした選挙費用の総額や詳細を選挙後に「選挙運動費用収支報告書」にまとめ、都選挙管理委員会に提出しなければならない。佐藤氏は既に千代田区選管を通じ、提出を済ませたという。