カイン(まほやく)がESTPである根拠
この記事は、「魔法使いの約束」に登場するキャラクター、カイン・ナイトレイを、ユング性格類型論をもとにした16性格タイプに分類した場合に、「ESTPに当てはまる」ことの根拠をいくつか述べたものです。
2周年ストーリー等のネタバレを含みますので、閲覧の際はご注意ください。
キャラクター性格診断スレまとめ Wiki「魔法使いの約束」 https://character-seikaku.memo.wiki/d/%CB%E2%CB%A1%BB%C8%A4%A4%A4%CE%CC%F3%C2%AB
こちらに対する一意見でしたが、記述が長くなってしまったため、この記事に掲載しています。
※カインがESxPであるという前提の上、ESTPなのかESFPなのかという判定を行っています。
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私にはカインの行動は、「自分の気持ち」というよりは「自分の考える正しさ」に基づいているように見えます。
以下、私がカインをESTPだと考える根拠です。
主に、TiなのかFiなのかという、第2機能に注目しています。
(1)自分の感情と行動を切り離せる
自分の気持ち・感情を挟まずに、目の前にある事実を客観的に分析した上で、正しい行動は何かということを考えて行動しています。(Se→Ti)
軍人らしい行動を取るときが顕著ですが、無理せず自然に感情を切り離すのは、第2機能がFiでは難しいのではないかと思います。
具体的には、たとえば、アプリ外になってしまいますが、アニバーサリーブックのSSで、直前に名前まで付けて可愛がっていた卵を、危険があると判断するや否や一刀両断した場面。
1周年のグランヴェル城のスポエピで、捕らえた魔女に「痛そうで見ていられない」と言いながら、主君に害をなす場合は容赦しないと言う場面。
仲の良い友人ヒースクリフの実家であるにも関わらず、ブランシェット城を攻め入る場所だと見做して冷静に分析しているところ。
等々。
これらは、職業軍人なのだから当然では?と思われるかもしれませんが、こういった行動を取るとき、カインには自分の気持ちを抑えている、ごまかしているような素振りがありません。非常にあっさりしています。
一方で、似たような従者の立場であり歴戦の戦士でもあるレノックス(Fi主機能に見えます)は、自分の気持ちが第一に来るので、どこか未練があるというか、割り切れていない様子を見せているように思えます。
もちろん、T型にもちゃんと感情はあります。決して感情的になったり傷ついたりすることがないわけではありません。
心理機能の構成が比較的近い、Ti-Se(ISTP)のシノも自分の気持ちはハッキリ言います。内向型な分、シノの方がドライに見えますし、ESTPのカインは外向型なこともあって、喜怒哀楽がより明確ですね。
自分の思うことを口にする傾向だからといって、イコール心理機能Fiが強いというわけではありません。
しかし、感情的になることがあっても、いざ行動する段階ではその感情はほとんど反映されません。何故かと言うと、ESTPの中では感情と行動の回路が別物だからです。
意識的に切り離すというよりは、それはそれこれはこれとして、最初から分けて考えている。感情よりも思考(Ti)の方が先に来るので、自分の気持ちと実際の行動を別々の場所に置いておけるんです。
それが「自分にとって正しいこと」であれば、思うところはあっても、無理なく自然に割り切って行動できます。気持ちの切り替えが非常に早い。
カインがオーエンに散々な目にあわされたにも関わらず、早いうちに切り替えて同じ賢者の魔法使い(仲間・チームメイト)として接することができていたのも、オーエンへの個人的な感情と、自分が取る行動を分けて考えられたからだと思います。
仮にFiが上位の心理機能だとしたら、もっと恨みや怒りが主体になりそうです。
(2)自分の行動を客観視している
上記の「感情と行動を分けて考える」ことと繋がっています。
カインが自分の状況について語るときは、自分の気持ちを挟まずに、客観的に描写していることが多いです。
具体的には、①1周年のグランヴェル城のスポエピで魔女と戦闘中、②2周年のオーエンとの会話で、オーエンにされたことを羅列している時。
どちらも事実を淡々と捉えていて、前者は心の声であるにも関わらず、一貫して自分の感情が含まれていません。また後者も「ああ、酷い目にあったな」と、まるで他人事のようです。
第2機能がFiであれば、内面を語る際、もっと自分の気持ち、感情表現が入ってくるはずです。
(3)「行動には理由がある」という発言
北祝祭、雑誌書き下ろし(アニメージュ)等で発言しています。
「俺の行動には全て理由がある」とまで言い切っています。
何事にも理由を求める、どうして、なぜそういう行動を取るのか、という考え方がSe-Ti的に見えます。
しかし自分がそうだからと言って、相手も同じだと思ってその理屈で対話しようとしても、全く違う価値観の相手(北の魔法使い)にはなかなか通じないのかなとは思いました。
それでも、ニコラスの件から自省して、自分とは違う価値観の相手を理解しようと努力するカインの姿勢は、私の目には好ましく映ります。
(4)人との意見の対立を恐れないところ
調和を優先して発言を控えることをせず、自分の意見を曲げずにはっきり言うところもESTPらしい特徴だと思います。
これは、人の気持ちを尊重する(Fi)よりも正しさ(Ti)を優先しているからです。
「俺はそうは思わない」のように、カインにはストレートな物言いが多いです。
ESTPは外向型かつFeを第3機能に持つため、明るくて社交的で、仲間思いで純粋に人を喜ばせることが好きです。
その一方で、決して相手におもねることはしません。
他人に対して寛容だから相手の見解は否定しないけれど、あくまで自分の意見は変えない。意見の相違があった場合は、相手への気遣いも大切だけれど、そこで遠慮して正しいことを伝えないのはよくない(Ti)と考えるので、相手が不快に思おうともはっきり主張を述べます。
2周年で主君のアーサーに対して進言した箇所や、後述のレノックスとの場面が当てはまります。オーエンに対しての「お揃いじゃない」と、パラロイの「特別とかじゃない」もそうですね。ちょっとデリカシーがないな……と感じてしまうところでもあります。
これがESFPであれば、もっと人との調和を重視するというか、相手を傷つけないような遠回しな表現を選ぶと思います。
Fiを上位機能に持つ人は、自分の気持ちを大切にするので、自分と同じように相手の気持ちも尊重するからです。
みんなと楽しい気持ちでいたい、だから嫌な気持ちにさせることを言うのはなるべく避けます。
たとえば私にはクロエの言動がESFP的に見えているのですが、クロエは「自分だったら嬉しい(悲しい)」という自分の気持ちを踏まえた上で、相手の気持ちを尊重しながら寄り添うような発言をよくしています。
そんなクロエが、2周年の最後に自分の気持ちに基づいて、ラスティカの過去を知ろうと決意したのは印象的でした。
2周年のレノックスとカインの場面の前半は、私には、相手との対立を避けて仲良くしたい(F型)のレノックスと、相手と対立して喧嘩してでもお互いの意見をぶつけ合って理解し合いたいカイン(T型)の会話に見えました。
結果的にはカインがレノックスの地雷を踏んで、相手の感情を爆発させてしまいましたが……。
カインの(彼が正しいと信じている)正論をはっきり言いすぎるあまり、ときに相手の神経を逆撫でてしまうところは、自他の気持ちを尊重する第2機能Fiの人の言動には見えません。
(5)社会的価値観がベータクアドラ的
ソシオニクスの要素も入ってきてしまいますが、カインの騎士としての矜持については、こちらで説明できると思います。
(ソシオニクスについて、MBTIとイコールではないことは承知の上です)
ベータクアドラは、Se・Ni・Fe・Tiの4つの要素を持つグループです。
特徴としては、
《上下関係がはっきりしている/集団でのチームプレイを好む/一般的な法則性に従うことを好む》
また、
《全員で一つの雰囲気を作るような活動が好き/感情が明確に表現されることに価値を感じる/社会問題に関心が強い》
といった価値観を重視します。
余談ですが、中央の魔法使いの価値観自体が全体的にベータクアドラ的なのではないかなとも思いました。
同じく若い中央の魔法使いのアーサーやリケは、社会のあるべき姿(理想)を追求する点で、NFJタイプのように見えます。
フィクションのSTPタイプのテンプレがヤンキーだったりアウトローだったりすることが多いせいで勘違いしやすいかもしれませんが、xSTPは納得がいかないことには反抗しますが、もともとは独立独歩の一匹狼ではなく、むしろ集団志向です。
というか、ヤンキーも結構上下関係がはっきりしていて仲間意識が強いですね。
ESTPは、目的を達成するために必要であれば、自分が納得さえすれば、集団に、規則に従います。これはISTPのシノも同じだと思います。
ISTPの方が内向型のため単独傾向が強く、ESTPは外向型ゆえに仲間と積極的に共闘する側面が強めという違いはありますが。
カインの騎士の矜持は、栄光の街で受けた教育の賜物ではありますが、それが社会的に認められた価値だから従っている(Te)のではなく、カイン自身が経験・実践して(Se)納得しているから(Ti)こそ、掲げているものだと私は思います。
一方で、規則や上司の命令であっても納得がいかないと思えば、パラロイのように、自分の信念(=正しさ・Ti)に従って組織から外れた行動を取ります。
このように、カインの言動のベースにある、自分の考える正しさ(Ti)を見ていると、ESTPなのではないかなと私は考えた次第です。
ただ、ESFPに見える面もあるというのはわかるので、私にはこう見えている、という解釈の話でした。
あくまで一意見として見ていただければ幸いです。長々と失礼しました。
※ちなみに、カインについては、ESTPかESFPかで見解が割れていますが、Se優勢のESxPであることは間違いなさそうです。
ESTPとESFP、どちらも活発で交友範囲が広く、他人に寛容で楽観的なタイプなので、一見した印象では区別が難しいです。そのため、タイプのイメージではなく、心理機能で見ていく必要があるのかなと思いました。
なお、心理機能は優先順位によって表れ方が違います。また、それぞれ独立しているものではなく、お互いに作用し合っているので、単体ではなく複合的に見ていく必要があると思っています。
(追記:読み返してみると一部歯に衣着せぬ表現(デリカシーが無い等)をしていますが、むしろ彼のそういった性格を好ましく思っているので、貶める意図はないことを追記しておきます)


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