ロシアによる日本のネットへの介入が話題になっているのだが、仮にそれが事実だったとしても、それがいまの参政党の伸長の「原因」だと言うのにはかなりの飛躍がある。米国大統領選に対するロシア介入の影響を検証した研究によると、その介入は何もないところから分断を生み出したというより、
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すでに存在している分断を後から加速させたり、すでに流れているデマに後から乗っかっていったというほうが妥当だという。むしろ、テロがそうであるのと同じで、それによって直接的に生じた損害よりも、その介入に対して人びとが浮足立つことのほうが悪影響は大きいとも指摘される。
言い換えると、世論介入を試みる側にとっては、その介入の直接的な効果よりも、対立する党派がそれぞれ相手側の背後に「ロシア」や「中国」等々の影をみて、それによって疑心暗鬼の度を増し、結果的に分断と混乱とが深まっていくことのほうが重要だということではないかと思う。おわり