ども…おこんばんは〜〜今日もお疲れさまです
さてさて…今日の昔ばなしは
超定番のお話ですが、改めて見るのもまたいいもんです
ほんじゃ〜〜
群馬県の話です。
むか〜〜し昔…あるところに、古道具を集めるのが楽しみという和尚さんがおりましたとさ。
ある日の事、性懲りもなくまたまた、古い茶釜を買い込んでまいりました。
「フ〜〜ン? クンクン…しかし、ちとクサイのう…お〜〜い、誰かおらんか?」
すると、小坊主さんが2人やって来ました。
「はあ〜〜い…」
「何か…?」
和尚さんは、小坊主さんたちの前に茶釜を出して、言いました。
「すまんが、これを洗っとくれ」
「またですかあ…?」
小坊主さんたち、少々呆れたようです。
「たっぷり砂をつけて磨くんじゃぞ?」
さて、言いつけられた小坊主さんたち…
毎度の事なので、洗い方も少々乱暴です。
「茶釜が好きなら、自分で洗えばいいのに…」
と、ブツブツ文句を言って洗っていますと…
「痛い…」
何やら、人の声がします。
小坊主さんたちは、お互いの顔を見合わせました。
「なんか言った?」
「いや、何も…」
そして再び、茶釜を洗い始めました。
すると、また…
「痛い…」
まさかと思い、茶釜に目をやってみると…
「痛いって…」
声がするのは、なんと…⁉︎
「うわあ〜〜っ⁉︎」
「茶釜が口きいたぞ〜〜っ⁉︎」
びっくりした小坊主さんたち…慌てて和尚さんに知らせに行きました。
「た…た…大変です‼︎ 和尚さん‼︎」
「なんじゃ?」
「茶釜が…く…口をきいたんですよ‼︎」
まさかそんな…と、和尚さんは相手にしません。
「お前たち、洗うのが嫌で、いい加減な事を言っとるんじゃな?」
「嘘じゃありません‼︎」
「もうよい…洗ったら、水を入れて持って来なさい」
「…はあい」
「困ったやつらじゃ…」
小坊主さんたち、茶釜に水を入れて火にかけると…
慌てて飛び退きました。
「お前たちも、ここへ座って少しは心の修行をしなさい」
と言われても、小坊主さんたちは気味が悪くて、首を横に振るばかり。
そこで和尚さんは、冗談半分に言いました。
「ワシも是非、聞きたかったなあ…その、なんじゃ? 痛いとか…」
「熱い…」
「そう…熱いとか……えっ? 熱い…⁉︎」
小坊主さんたちは、それ言わんとばかりに言いました。
「ほら、茶釜が…」
和尚さんは、にわかには信じられません。
「そんなバカな…⁉︎」
そして、じ〜〜っと茶釜の方を見てみますと…
「あつーーーーーっ‼︎」
という声とともに、茶釜がグラグラ動き出し、蒸気が吹き出て、ポーーンと飛び跳ねました。
「うひゃあ〜〜っ‼︎」
いくら和尚さんでも、しゃべる茶釜なんて始めての事…
すっかり気味が悪くなってしまいました。
ちょうど、その時…
「クズ〜〜やあら〜〜い…クズ〜〜やあら〜〜い…」
お寺の前を、クズ屋さんが通りかかりました。
小坊主さんたちは、クズ屋さんを呼び止めました。
「クズ屋さ〜〜ん‼︎」
早速、クズ屋さんが呼ばれてまいりました。
そこで、和尚さんはクズ屋さんに、この茶釜を「タダでいいから引き取って欲しい」と頼みました。
「え? タダでくれるんだか? こんな立派な茶釜をタダでもらえるとは、やっとオラにも運が回って来ただなあ♪」
なんにも知らないクズ屋さん…
早速お祝いに、尾頭付きの魚を奮発しました。
「尾頭付きの鯛なんて、何年振りだべ? いやあ〜〜茶釜さまさまだあ♪」
と、お茶碗を手に取った瞬間…
なんと、さっき焼いたばかりの鯛が、目の前から消えていました。
「ありゃあっ⁉︎ 魚がねえ…魚が…?」
クズ屋さんは、部屋中探して回りました。
「ネコのやつかなあ…?」
外まで探したが、影も形もありません。
クズ屋さんは、ガッカリしました。
「そうだよ…そんなもんだよ。茶釜をタダでもらって喜んでりゃあ、片方で焼いた魚が逃げていく…あ〜〜あ…オラには、運がねえ…」
すっかり、フテくされてしまいました。
何しろ、このクズ屋さん…生まれてこのかた、運に恵まれたためしがない。
その上、お人好しの商売下手ときているんですから、ご覧の通りの貧乏暮らしです。
「何もかも夢……あ〜〜あ…寝よ」
と、横になったその時…
「すいません…」
クズ屋さんは一瞬耳を疑いつつも、恐る恐る振り向いてみました。
すると、また…
「すいません…お魚食べちゃって、どうもすいません…」
声がしたかと思ったら、茶釜から手が出て、足が出て…尾っぽが出ました。
「ちゃ…茶釜…茶釜が、タヌキに化けたあっ‼︎」
突然の事で、クズ屋さんはその場で気絶してしまいました。
「あれえ……申し訳ない…」
気のいい茶釜ダヌキは、気絶したクズ屋さんをせっせと介抱しました。
そしてようやく、気がついたクズ屋さん…
目の前に、化け茶釜ダヌキがいたので、再び驚いてしまいました。
「うひゃあ〜〜っ‼︎」
茶釜ダヌキは、どうする事も出来ず、ただ謝るしかありませんでした。
「おどかして、どうもすいません…」
「お…驚いた…タヌキが茶釜に化けてただかあ…」
「はあい…駆け出しのタヌキで〜〜す。大切なお魚を食べちゃって…」
「ああ…いいんだよ。生き物なら腹も減るでよ?」
するとタヌキは突然、泣き出しました。
「なんだ…どしたどした?」
タヌキは、クズ屋さんに頼みました。
「お願いです…ここへ置いてください。掃除でも何でもします」
「何を言うだ? 見た通りの貧乏暮らしだ。生き物を置くゆとりなんか、ありゃしねえよ」
それでも、タヌキは諦めずに頼みました。
「お願いです‼︎」
「無理を言わんで、出てってくれ」
「もう行くところがないんです…」
「山があるだろうべ?」
「こんな格好じゃあ恥ずかしくて、仲間のところへ帰れません…元の姿に戻れないんです…」
「戻れない?」
「はあい…」
「だっておめえ、タヌキだろ?」
「ちゃんと化けられるのが、タヌキです。私は失格です。山にいる時でした…生まれて来て初めて、仲間と化け比べをしたんです。ところが、どうした訳か…私だけが元の姿に戻れなくなってしまいました。そのうち人に見つかって、古道具屋に売られて、あっちこっち…三年三月」
クズ屋さんは、タヌキの身の上話に同情しました。
そして、タヌキの目の前にご飯を置いてやりました。
「食べたら、今夜はここで寝な」
「はい…ありがとうございます…」
タヌキは感激して、ご飯を食べました。
さて、翌朝…
「ふあ〜〜…」
クズ屋さんが起き出してみると…
「おはようございます‼︎」
なんと、タヌキはまだそこにいたのです。
「なあ、タヌキや。やっぱり、お前を置いとく事はできねえだ」
すると、タヌキはこう言ったのでした。
「置いとく事は出来ます。お金なら、私が稼ぎます」
「稼ぐって、おめえが?」
「はい、私が芸をして稼ぎます。あなたは、見世物小屋を作ってください」
「小屋…?」
「茶釜ダヌキの芸なら珍しがって、きっと人が来ますよ。これからは、2人で力を合わせて暮らしましょう。見ててください…こうですよ‼︎」
タヌキは、その場で鮮やかに舞ってみせました。
さて、翌日…タヌキは 分福(ぶんぶく)と名付けられて、いよいよ芸を披露する運びとなりました。
「さあ〜〜いらっしゃい、いらっしゃい‼︎ 世にも珍しい『分福茶釜の綱渡り』だよ〜〜‼︎」
と、その名も面白おかしくつけて、いざフタを開けてみれば、大変な人気…
この噂は噂を呼んで、毎日毎日、人が押しかけての大盛況‼︎
クズ屋さんも、やっと貧乏からオサラバして、人並みの暮らしが出来るようになりました。
そんな、ある晩の事…
分福は、クズ屋さんが自分の寝床のそばで遅くまで灯りをつけて、何やら熱心に本を読んでいるので、不思議に思って聞いてみました。
「何してるんですか?」
「うん…お前が、元の姿に戻れる方法がないかと思ってなあ…」
「元の姿って、当たり前のタヌキにですか? そんな事したら、稼げなくなっちゃいますよ? 私には、これといって芸もありませんし…」
「もう十分さ…もう十分だよ。今度は、オラがお前に何かしてやる番さ。お前の幸せは、元の姿に戻って、仲間のところで暮らす事だでなあ」
「いえ…私は、今のままで十分幸せです。毎日が楽しいんです…」
それから、2年が経ちました。
クズ屋さんは、何とか分福を元通りの姿にしてやろうと、医者を訪ねたり、本を買い集めました。
でも、どれもダメでした。
「このままでいいんだ」と、分福は口癖のように言っていましたが、茶釜に化けたままの姿には、どこか無理があったのでしょう…
とうとう高い熱を出して、倒れてしまいました。
クズ屋さんは、心を込めて分福を看病しました。
そして、ある寒い冬の日…
「お〜〜気がついたか、分福? 待ってろ…今、熱い甘酒を入れてやるからなあ」
目を覚ました分福に一安心したクズ屋さんは、向こうで甘酒の準備をしながら、分福に言いました。
「なあ、分福…春が来たら、花見に行こうや。握り飯持ってよ…」
「おやじさん…」
分福の目には、一筋の涙…本当に今が幸せだと思いました。
「さあ、うめえぞ…これ飲んで、早く元気になれや…ほれ、分福」
クズ屋さんはそう言いながら、出来立ての甘酒を持って、分福のところへやってきました。
ところが、分福は返事をしませんでした。
「分福…?」
分福は、返事をしなければ、もう二度と目を開ける事もありませんでした。
「はっ…分福?…そんな……うわ〜〜ん‼︎」
分福は、タヌキに戻れないまま、息を引き取ってしまったのです。
嘆き悲しんだクズ屋さんは、茶釜を大事にお寺に運んで、立派な供養をしてもらいました。
わけを知った和尚さんは、それからこの茶釜をお寺の宝にしましたとさ。
茶釜は、今でも 茂林寺(もりんじ)というお寺にあるという事ですよ。
語り(常田富士男)
分福・小坊主さんたち(市原悦子)
和尚さん・クズ屋さん(常田富士男)
いや〜〜何とも悲しい結末なんですが…
クズ屋さん(今で言う買取業者さんかな)が最後まで諦めないで、何とかして分福を元の姿に戻してやろうという優しさが何とも…沁みますなあ
この茶釜は、群馬県館林市の茂林寺に今もあるそうです
茂林寺には、タヌキ関連の飾り物やお土産物がたくさん並んでいるそうです
お守りかわいいなあ
地元の方はよくご存知なんでしょうね
今回の「ぶんぶく茶釜」は、旧作の1975年版をお届けいたしました
この話はその後、1990年にリメイク版が放映されましたが、旧作と異なる点がいくつかあります
リメイク版では、茶釜ダヌキが最終的に行き着いた場所は、貧乏寺でした
クズ屋さんの「ク」の字も出てこない😅
和尚さんは、貧乏寺に少しでもお客さんが来るようにと、お茶をもてなす事を思いつき

とはいえ、そんなに予算もないので、古道具屋さんでタダ同然の茶釜を買い求めました
つまり旧作のように、決して和尚さんの道楽で古道具をコレクションしていた訳ではない😅
ところが、その茶釜は、タヌキが化けたものと知ります
そして、タヌキが茶釜から戻れなくなった事情(そこは旧作と同じ)を知った和尚さんは、タヌキを可哀想に思って、お寺で引き取る事にしました
タヌキは、そのお礼にと芸で恩返しをして、貧乏寺にお客さんをたくさん呼び寄せ、福を分け
それが「分福」の由来とか😚
お寺の暮らしも楽になって、お客さんもタヌキの芸を見て楽しくなって、みんな幸せになりました〜〜めでたしめでたし

というハッピーエンドで締めくくられます
旧作と異なるのは、分福茶釜と一緒に暮らす相手と、ラストの展開ですね…まあ、死んじゃうよりはいいけど
初期の昔ばなしは、死ぬとか殺すとか、結構重い内容の話も多かったから
旧作の「さるかに合戦」も、カニはサルにやられて死んじゃいますからね〜〜🙀
リメイク版では、なるべく平和に終わるように変えざるを得なかったのかもな〜〜
でも私はやっぱり、旧作のほうが話の展開としては好きかな
死んだり殺したりはアカンけどね💦
次回予告と年間予定リスト
次回は…やり方は滅茶苦茶やけど、村を救った和尚さんの話です
それでは、本日はコレで🙇♂️
訪問が遅れております…毎度どーもすいません
明日もご安全に〜〜
おーきにです〜〜ほなね〜〜


AD
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Re:無題
こんにちは☺️
未だに汲み取り式のトイレがある事が信じられませんね💦
どうにかして欲しかったですね…ホンマに🙀
タヌキさんは元に戻れなかったけど、クズ屋さんに出会えた事で幸せに暮らせたと思います☺️
リメイク版のほうが平和な終わり方ですが、旧作のほうが話の展開が好きです😊
今日もいい1日になりますように😌
どうもありがとうございます😄
おたま
2021-11-20 12:49:35
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