goo blog サービス終了のお知らせ 

昔物語-土佐・奥物部から-

奥山の昔話を先祖から受け継いだ話を元に編集した物です。今残さないと無くなってしまう…誰も知らない伝承物語です。

魔物たち③

2005年10月31日 | 魔物

※写真は、代々伝わる「日月祭」のお祭りに使う時の幣を刺す土台 

<動物>

牛鬼(うしおに):身の丈3mの化け物 
          道で逢うと掴みかかってきたといわれる。 

大山猫(おおやまねこ):体重が50~60kgもあったといわれ
              口をあけて威嚇する時は恐ろしかったという。 
              ギロリ目をむき泣くと100m四方の木がブルブル震えたという。

狼(おおかみ):群で6~12頭で共同して 鹿などを餌にしていたという。
         大正の時代に鉄砲を持つようになり、鹿を人間が獲りつくし
         狼は絶滅したのである。 

 

 


魔物たち②

2005年10月30日 | 魔物

※写真は、奥物部の山並みを 拓という所から撮影したものです。 

<山住魔物> 

山女口(やまじょろう):美しい女の化け物である。昭和25年頃までいたという。

おぎゃー泣き:6、7歳くらいで背丈が90㎝ほどの女の化け物。
         山道で 「足が痛いから背負ってくれ」 と泣いている。
         背負ったら大変、60kgもあったという。 「俺も足が痛い。」 と騙して
         持ってた縄を半分に切って、 「誰かに背負ってもらえ」 と言って渡し
         逃げたという。
         口が顔の半分あったという。 

山爺(やまじい):身の丈2mもある男の化け物。体中が鬚だらけで、身の毛もよだつ
          程のおそろしさ だったという。
          道で行き会うと大変であったという。

山姥(やまうば):身の丈1.6mの年のいった女の化け物。
          これは、道で行き会っても優しかったという。

 


魔物たち①

2005年10月29日 | 魔物

家に代々伝承されているお祭りや技があります。 

技について : 和紙を切って 作る 幣 というのがあります。

いろいろなもの(伝わるお祭りに必要な生き物など)を形に表すことができます。

※写真は、一例で 魔物全部では ありません。

<山住の魔物> 

一つ目:体に 羽があるばけもの

一つ足:大きな杖をつき 一足に3m歩く

八面王(やつらおう):頭が八つあり、胴体は牛の太さがあるといわれている。
             物部村には、「八面塚」が3ヶ所ある

九面王(くつらおう):おそらく くつひきではないかといわれている。
            山の上の天然の池で何百年も生存していたら、背幅が1.5m位
            になって、いぼが 九つ顔の形になったといわれている。

六面王(むつらおう):おそらく 同じくつひきのことではないか。背中のいぼが 6つ
             顔になっているもの。

 


昔々の唄

2005年10月28日 | 

 父が子供の頃の様子を語ったものです。

古里は、過疎になり今は5人しか住んでいません。
地域合わせても17件くらいになっています。
昭和25年当時は、50件は、あったそうです。
別府・市宇をあわせた小学校の児童は、83人もいてにぎやかだったといいます。
別役小学校は、もう随分前に廃校になっています。

  昔々の唄
 せじろ
瀬次郎は 竹の筒
    うねばん
並び宇根番 猿の山
 あ  ぢ  おんごく
阿の地や 遠国
がに
蟹の穴
 つづろ
津々呂 田所 名所じゃそうな
みやこ
京都の花も咲いている


別役の南側―奥影山の伝説― ②

2005年10月27日 | 昔話

奥影山の谷を登ること一時(いっとき)。一時は、現在の2時間

かすかに  酒の匂いが漂ってきた。

近寄ると本物の  お酒 

娘は 徳利に酒を詰めて 大急ぎで家に持ち帰った。

父に飲ましてあげると たいそう 喜んだ。
病気も日に日によくなり元気を取り戻し働けるようになった。

この話が、だれ  言うとも無く広まり、

山も 酒岩山、また、谷川も 酒谷川 と名がついたという。

県外でも、親孝行の息子  が養老の滝から、酒を持ってきて父親に飲ましたという伝説が伝えられてる。

さて、夢に出てきた美女  であるが…。

酒岩山の頂上の池ノ久保という所に1へクタールほどもある自然の池があったらしい。

池の堤には、樅(もみ)、樛(樛)、欅(けやき)、楢(なら)の大木が茂り、
昼なお暗く 誰も近づくものはなかったという。

この池には、
8mもある  大蛇の主がいたとのことである。

主には、多くの眷属がついていて、いろいろの使いをしていたという。

しばらくして 親孝行の娘も  家を出て行方不明になったという。

もしかしたら大蛇の化身であったのかも…。

それは想像にまかすとして 


別役の南側―奥影山の伝説― ①

2005年10月26日 | 昔話

谷川が流れている。時は、室町時代。


物部村の別役に宇根という所があり、家が8戸あったという。

山の中腹に中屋という家があり、
妻に先立たれた父  と、
23才  の親孝行の娘の二人が暮らしていたという。
しかし、
父親は、 いろいろの苦労が重なり
病気になり寝付くようになった。 
娘が看病していたが、病気はよくなる気配も無く困っていた。 


父は、お酒を ? よく飲んでいたが、長患いで お酒を買うお金も無くなった。 
娘は、何とか父にお酒を飲ましてあげたいと  思い悩んでいた。

ある晩のこと、娘は夢を見た。
夢のなかで 稀に見る美しい女の人が 

奥影山の谷川の中程にある小さな滝にお酒がでている

と教えてくれた。

目が覚めて  「そんなことがあるはずが無い」   と思うが
父に一回でも お酒を飲ませてあげることができるなら… と考えた。
朝早く、娘は 徳利を提げて 家を出た。

―つづく―