「今年いっぱいで診察はおしまいです」
大阪・伊丹空港のほど近くに建つ近畿中央病院は、1956年の設立以来、住民の健康を見守ってきた。しかしまもなく、閉鎖することが決まっている。80代の男性患者が言う。
「この病院は、僕にとっちゃ別荘みたいなもんでね。大腸がん、脳梗塞、腎臓の手術もしてもろた、命の恩人ですわ。
でも、こないだ先生に『今年いっぱいで診察はおしまいです』と言われて、近くのクリニックを紹介されましてん。『手術や大がかりな治療が必要なときは、申し訳ないけど別の大病院を探してくれ』って。
『先生は、どうしはるの?』と聞いたら、『次の勤め先は決まってません。もう歳やし、(仕事を)探すのが大変で』と言ってましたよ。医者がそんなんで、看護師さんとか事務員さんは、どうすんねやろ」