『週刊現代』より

「カラスが死ぬのを待っている」

半官半民の同病院は、老朽化のため近くの市立伊丹病院と再来年に統合される予定だったが、経営があまりに苦しく、持たなかったというわけだ。先日まで入院していた70代の女性患者も語る。

「看護師さんは親切やけど、建物がホンマ古いわ。病室の壁にカビがこびり付いとるし、お湯は出えへんことがあるし、水道管が古いんか、濁った水が出てくる。

一番イヤなのは、カラスや。病室のすぐ外に、カラスがぎょうさん来てジッと見てくる。うちが死ぬんを待っとるようで、かなわんかった」

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コロナ後、全国の病院の経営が猛スピードで悪化している。医療施設の経営を支援する独立行政法人福祉医療機構の調べによると、2022年には赤字の病院はおよそ3割だったが、2023年以降はおよそ6割が赤字経営に転落した。

とりわけ苦しいのが、県立病院・市立病院といった公立病院や、共済組合などが母体の半官半民病院だ。コロナで注入された補助金がガクッと減ったせいで、赤字病院が急増し、昨年度は7割にのぼった。

病院経営に詳しい税理士の上田和朗氏が指摘する。

「補助金が減らされたことに加えて、右肩上がりの人件費と物価が経営を圧迫しています。医療行為だけの『純医業収支』でみると、少なからぬ公立病院が大赤字を補助金でおぎなって、なんとか事業を維持していることがわかります」

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