『週刊現代』より

高齢の救急患者が「門前払い」

本誌は、医療機関のデータ分析を行う株式会社ケアレビューの協力を得て、全国およそ900の公立病院、東京都立病院(2022年に独立行政法人化)の「純医業収支」を精査した。そのデータから、赤字額の大きい「ワースト100病院」をランキングにしたものが下の一覧表だ(小児科・精神科専門病院は除いた)。

『週刊現代』より
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『週刊現代』より

90億円近い赤字額でワースト1位となった東京都の多摩総合医療センターをはじめ、ランキングを眺めると、各地域の要として救急医療や夜間医療を担う大病院がズラリと並ぶ。

公立病院は、民間病院が敬遠するような急患にも対応せねばならないが、その足元が揺らいでいるのだ。

都内でクリニックを営む、ある医師が証言する。

「いつも急患を受けてくれていた近隣の半官半民の大病院で、数年前に腎臓内科の医師が突然辞めました。代わりの医師も見つからず、その病院は腎臓関連の患者の受け入れを停止してしまったんです。

外科にも異変が起きています。コロナ前までは、急性腹症(急激な腹痛)の患者さんを受け入れて、すぐに手術してくれる大病院が複数ありましたが、いまは全然受けてくれません。まして80歳を過ぎている、認知症があるといった患者さんは、門前払いです」

事実、全国の公立病院の中には、経営難や人材不足により、施設を閉鎖・縮小したり、診療を休止するところも出始めている。

その実態を、後編記事〈【全国赤字ワースト病院ランキング100】病院の「突然死時代」が始まった…建物はボロボロ、医療ミス頻発で「貧すれば鈍する」赤字病院の怖すぎる未来〉で報じる。

「週刊現代」2025年07月21日号より

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