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チームみらいのサポーター・宮嶋さんのポストがとても象徴的だったので引用。宮嶋さん個人は選択的夫婦別姓賛成とのことですが、選択的夫婦別姓を「左派右派を別けるリトマス試験紙」と表現されています。恐らくチームみらいの主要メンバーもこのような認識をお持ちなのではないかと推察します。だから、政策アンケートでストレートに「賛成」と答えず、7/15に追加されたというマニフェストでも「選択的夫婦別姓を有力な考え方としつつ、国民の声を集めて多角的に検討します」という、お茶を濁した、官僚の作文みたいなマニフェストになっているのでしょう。 でも、本当に選択的夫婦別姓は「左派右派を別けるリトマス試験紙」なのでしょうか? そもそもこの前提が間違っていませんか? 以下はそのエビデンス(に近いもの)です。 いわゆる左派は、ほぼ選択的夫婦別姓に賛成というのが各種の世論調査で明らかになっているので、あまりこれを論じる必要はないでしょう。 では右派――保守層、自民党支持層ではどうか。朝日新聞・東大共同調査や日経新聞の調査ではそもそも自民支持層の5~6割が選択的夫婦別姓賛成で、反対の倍以上の数字になっています。 左派・リベラル層は概ね賛成 右派・保守層は概ね反対 という結果であれば選択的夫婦別姓を「左派右派を別けるリトマス試験紙」と評価するのは妥当ですが、現実には 左派・リベラル層は概ね賛成 右派・保守層も賛成が反対の倍以上の数字を出している なので、「左派右派を別けるリトマス試験紙」という分析は成り立ちません。右派・保守層で賛成の人がこぼれ落ちてしまうからですね。そしてそれは結構な数がいる。 さて、有権者・支持層ではなく、肝心の国会議員ではどうなのか。本来は議論が専門家によって十分に尽くされてきたのに、選択的夫婦別姓導入を30年止めてきたのは自民党内の一部保守派ですが、自民党全体を見渡してみるとむしろ選択的夫婦別姓を進めるべき(容認してもいい)と考える議員は6割程度と推計されています(積極的・消極的の温度差はあれど、各種の候補者・当選者調査から見えてくる数字です)。 このことからも選択的夫婦別姓は「左派右派を別けるリトマス試験紙」にはならないんですよ。公開アンケートで「賛成」と明言する自民議員は3~4割ですが、無回答層を含めた"実質賛同"はおおむね5~6割に及ぶからです。ではなぜ自民党内で選択的夫婦別姓が進まないのかといえば、 ①全会一致で政策を決める自民党独自の政策決定プロセス(強力な反対派がいると通せない) ②党内保守派の心理的圧力 ③執行部が"家族の一体感"を掲げ慎重姿勢を維持(②の影響が強い) ④いまだに保守的な価値観が根強く残る自民党の絶対安定地盤である地方党員票への配慮 といった、およそチームみらいが目指す政策決定プロセスとは異なる閉鎖的・非合理的な要因で、既に熟議が終わっており、取り残されている人たちがたくさんいる選択的夫婦別姓が30年実現してないんですよね。 反対派の一部は「選択的夫婦別姓が導入されると自治体などへの事務負担が大きくなる」ということも理由にしているので、このあたりはテクノロジーで社会課題を解決するというチームみらいが一番得意な分野であるわけですし、むしろ「有力な考え方としつつ、国民の声を集めて多角的に検討」なんてお茶を濁している場合ではなく、優先度の高い課題として「賛成」という立場を明言していただきたいなと思います。だってその方が絶対にチームみらいの目指しているビジョンを透徹することになるんですから。 不合理的な「政治」の解決を目指すために党を立ち上げたんですよね? 選択的夫婦別姓問題は「左派右派を別けるリトマス試験紙」ではなく、困っている人の困りごとが政治的な原因によって長年解決されてこなかった、理不尽と不合理が凝縮された問題です。エビデンスに基づく社会課題解決を前面に掲げるチームみらいだからこそ率先してこの解決にあたってほしいですし、なぜこれが党内で止まってしまっているのか、その背景を支持者や支持者予備軍が納得するようにわかりやすく示してほしいんですよね。「比例票で議席を取るためには間口を広くする必要があって、選択的夫婦別姓に反対する保守層(の少数派)の票を逃がしたくないから、今回の選挙ではあいまいな態度にしておこう」みたいな理由でないといいなと思ってます。
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宮嶋龍太郎RyotaroMIYAJIMA
@MiyajimaRyotaro
Replying to @moriteppei
いえいえ、こちらこそチームみらいへ興味関心を維持してくださりありがとうございます。 夫婦別姓という左派右派を別けるリトマス試験紙を、子育て項目の最下段に追いやるのも何だかなぁ…とは思いますが、とにかく一歩一歩ですね…。