竹中平蔵「給料を上げるのは間違った政策だ」石破茂も結局はポピュリスト「利権団体を守る自民党」と参政党への危惧
世界も日本も危ない実験をしているのかもしれません
参政党の特徴は、エスタブリッシュメントやポリティカル・コレクトネスを無視していることです。これはトランプと似ていて、非常に新鮮に映る。既存の政治的正しさそのものに対する反発を感じます。 しかし、危険性もあるのではないかと、不安です。ヨーロッパで極右政党が政権を取っている現象と共通するところがあるかもしれません。いまは世界も日本も危ない実験をしているのかもしれません。 与野党問わず政策の本質を見失い、短期的な人気取りや既得権益の維持に終始している、まさにその現実です。経済の基本原理を無視した物価高対策、そして生産性なき賃上げは、国民をますます貧しくし、結果として国力衰退を招いていると言わざるを得ません。このような状況で、国民の間に広がる「自分たちは取り残されている」という不満や感情を巧みに捉え、既存政治へのアンチテーゼとして台頭する参政党のような勢力の躍進は、ある意味で必然だと私は考えます。
竹中 平蔵