3月に廃止、「最北の秘境駅」解体始まる…住民「駅舎もなくなるのは残念」
配信
3月に廃止されたJR宗谷線抜海駅(北海道稚内市)の解体工事が15日に始まった。天井や内壁に使われている石綿の除去や内装材などの撤去後、本格的に建物を解体し、8月中に作業を終える。 【写真】北海道で廃止された「日本最東端の駅」
抜海駅は1924年6月に開業した。木造平屋の駅舎は40年に建てられ、一部改修されたが開業当時の面影を残し「最北の秘境駅」として鉄道ファンらに愛された。JR北海道旭川支社によると、建物をそのままにしておくと冬に積雪で倒壊する恐れがあるため解体を決めたという。
同市抜海地区の民宿経営者(57)は「駅舎もなくなるのは残念。(駅のそばにある)『抜海駅百周年記念之碑』を守り、駅があったことを伝えていきたい」と話した。