「アレフ」側、松本智津夫元死刑囚の次男を教祖に据える動き 埼玉県警が妻宅を捜索

オウム真理教主流派の後継団体「アレフ」が東京都足立区内に置く拠点=令和5年2月(内田優作撮影)
オウム真理教主流派の後継団体「アレフ」が東京都足立区内に置く拠点=令和5年2月(内田優作撮影)

2018年に死刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の妻と次男が暮らす埼玉県越谷市のマンションを、県警が団体規制法違反容疑で今年4月に捜索していたことが16日、捜査関係者への取材で分かった。室内から現金数千万円が見つかったといい、公安当局が調べている。

公安関係者によると、松本元死刑囚は次男を後継者の一人に指名したとされ、オウム真理教主流派の後継団体「アレフ」側が、教祖に据えようという動きをしているもようだ。そのため、団体から家族への資金援助の疑いがあるとみているという。

捜査関係者によると、公安調査庁は3月、妻らが住むマンションに立ち入り検査をしようとしたが、妻側は応じなかった。公安庁から告発を受けた県警が4月、同法に基づき捜索した。

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