「21美」や「もてなしドーム・鼓門」世界都市・金沢の礎築く 元市長・山出保氏の訃報に悼む声相次ぐ
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テレビ金沢NEWS
14日に93歳で亡くなった元・金沢市長の山出保さん。金沢の発展に尽くした山出さんの訃報に惜しむ声が相次ぎました。
山出さんは14日の午前、肺炎のため、金沢市立病院で亡くなりました。93歳でした。 山出さんは、金沢市の職員を経て1990年、金沢市長に初当選。 2010年まで、5期20年にわたり市長を務め、金沢21世紀美術館や金沢駅東広場の整備など数々のプロジェクトを手掛けてきました。 特に力を入れた、金沢駅もてなしドームと鼓門の整備については8年前、このように語っていました。
元金沢市長・山出 保 氏(2017年): 「やはり顔を持たなきゃいけないな。まして、駅は街の代表ですから。ここに顔を作るべきというので、私はああいうことをお願いした」 景観になじまないと、当時は反対の声も聞かれた鼓門。いまでは金沢のシンボルとなりました。
元金沢市長・山出 保 氏(2017年): 「やってよかったと思うね。僕は北陸新幹線に広場の整備が間に合ってよかったと本当にそう思っています」 世界都市・金沢の実現を目指し、ヨーロッパにもたびたび足を運びました。 元金沢市長・山出 保 氏(2010年): 「金沢21世紀美術館は国内外から人を呼び、街に賑わいをもたらすばかりでなく、魅力的な文化の交流拠点として、世界の文化と繁栄に貢献するものと信じます」
その金沢21世紀美術館は、いまでは国内外から人気を集めるスポットに。 金沢21世紀美術館・鷲田 めるろ 館長: 「(当時は)もっと伝統的な美術館をつくるという発想が普通だと思うんですけど、そういうなかで現代美術、今の美術をみせていく美術館をつくるということを、実現されたのは山出元市長のお力だと」 市政や県政の関係者からも、多くの弔意が寄せられました。