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【Creema限定募集】福島・白河で初開催。300年の伝統に触れる、白河だるまの “ものづくり体験” ツアー実施
「みちのくの玄関口」として、古くから交通の要として人と文化の往来を支えてきた福島県白河市。なかでもひときわ象徴的な存在なのが、江戸時代から続く縁起物「白河だるま」です。丸く柔らかな形に福々しい表情。地域の人々に長く愛され、今も変わらず一つひとつ手作業で作られています。
毎年2月11日に開催され、300年以上続く「白河だるま市」では、全国から約15万人が訪れ、約1万5千個ものだるまが並びます。実はこれらすべてが、市内のわずか2軒の工房で作られているのだとか。
そのうちのひとつ、「白河だるま総本舗」さんが白河市初の試みとして開催するのが「白河だるま制作体験モニターツアー」。型取りから絵付け、仕上げまで、だるまづくりの全工程を体験できる本格的なツアーです。
Creemaでは、ツアーの魅力をひと足早く体験してくださるモニター参加者を、ユーザー・クリエイターの皆さんから募集します。
伝統工芸の現場にふれ、ものづくりの手触りを感じるこの特別な機会。一体どんな体験が待っているのか、現地でひと足先に体験してきました。
300年の歴史を持つ「白河だるま」とは?
そもそも、白河だるまにはどのような歴史や特徴があるのでしょうか。白河だるま総本舗の渡辺高章さんにお聞きしました。
白河だるまは、福島県白河市で約300年もの間作られてきた伝統工芸品です。その始まりは江戸時代末期、白河藩主・松平定信公が「地域振興のために特産品をつくりたい」と願い、誕生したのだそう。
最大の特徴は、顔の中に「松・竹・梅・鶴・亀」という5つの縁起物が描かれていること。そのデザインは、江戸後期を代表する絵師・谷文晁が手がけたとされています。
“幸運をもたらす縁起物” として誕生し、愛され続けてきた白河だるま。
その伝統を継承ながら、新しい伝統工芸の可能性に挑戦しているのが、白河だるま総本舗の14代目店主・渡辺高章さんです。
高章さんが立ち上げた新ブランド「Hanjiro」では、オリジナルデザインのだるまだけではなく、企業とのコラボレーション商品も制作しています。それができるのは、社内で一貫生産することで要望に合わせた柔軟な対応がしやすく、品質を安定させやすいからなのだそう。
伝統を守りつつ、現代風にアレンジされた白河だるまや張り子は若い人にも親しまれています。
また2021年には、白河市内に “だるまを好きになってもらうこと” がテーマの観光施設「だるまランド」をオープン。
「見て、学んで、楽しんで」、白河だるまの魅力を身近に感じるさまざまなコンテンツが用意されています。
白河だるまを夢中で作る。手しごとの時間を堪能する
可能性に挑戦し、世代を超えて愛され続けるだるまを生み出し続ける白河だるま総本舗さん。その作業場で職人さんに寄り添っていただきながら、だるま作りを体験してきました。
白河だるまの制作工程は、大きく分けて「下地づくり」と「絵付け」の2段階です。
モニターツアーでは、下地づくりにおける最初のステップ「型取り」から体験していきます。
1. 型取り
まずは、だるまの原料が入った水槽に、吸引ポンプ付きの型箱をゆっくりと沈めていきます。
水中で空気がぶくぶくと抜けたら、型箱に原料が入った合図。ちょうど良い頃合いを教えてもらいながら引き上げました。
次は、吸引ポンプでしっかりと脱水を。職人さんは、ポンプ中の音を頼りに水分の抜け具合を判断しているのだそう。
型を開けると、ふっくらとした形のだるまが姿を現しました! 取り出した瞬間、ずっしりとした重さを感じます。
2. 糊付け(バリ取り)
続いて、生地の継ぎ目にあるわずかな段差を整える「バリ取り」の工程へ。
ヘラで糊を塗りながら、だるまの表面をなめらかに仕上げていきます。
見た目は簡単そうに見えても、いざやってみると手元を繊細に動かすことが求められる作業です。
職人さんの手つきを真似しながら作業するうちに、少しずつ感覚がつかめてきました。
左右からだるまのてっぺんに向かって均等に整えていくと、丸みのある美しいだるまの輪郭になりました。
整え終えただるまはビニールハウスに移し、数日間かけて天日でしっかりと乾燥させるのだそう。
※モニターツアーでは、乾燥済みのだるまを使って次の工程に進むこともあります。
3. 底付け〜着色(下塗り・上塗り)
「底付け」では、乾燥済みのだるまの底面に「ヘッタ」と呼ばれる土粘土のおもりをつけます。これで倒しても自力で起き上がれる、縁起物のだるまに。
そのあとは、胡粉(ごふん)と呼ばれる白色の顔料を使った「下塗り」の作業へ。まずは顔から順に、底面まで満遍なく塗っていきます。
「胡粉は濃いめに塗ってから、筆にお湯を含ませて少しずつ伸ばしていくと、艶やかに仕上がりますよ」と職人さん。
その通りに筆を動かしてみると、みるみるうちにムラなくなめらかに仕上がりました。
赤色での「上塗り」も顔から順に。塗料をつけすぎて液垂れしないよう、筆先を軽くしごいてから塗るのがコツなのだそう。赤を重ねるたび、少しずつ “だるまらしく” なってきました......!
全体を塗り終わったら、下地づくりの工程はおしまいです。
4. 絵付け
いよいよ、最後の仕上げである「絵付け」の工程へ。
その会場である「だるまランド」には、顔の描き方の見本も用意されていました。それを参考にしながら、ポスカや墨を使って自由に表情を描いていきます。
描き始めは少し緊張しましたが、筆を進めるうちに自然と手が動きはじめ、気づけば夢中になって描いていました。
「髭はどう描けばいいんだろう?」と考えながら描くことで、白河だるまならではの表情の特徴が自然と頭に入ってきます。
そして、オリジナルの白河だるまが完成! 表情を描き終えただるまには、自分らしさがにじみます。自分の手で下地づくりから仕上げまで作ったからこそ、愛着が湧いてきました。
世界にひとつ、あなただけの白河だるまづくりを
今回の体験を通して感じたのは、職人さんと一緒に白河だるまを作る楽しさと、その時間が大切な思い出になること。
初めての作業ばかりでしたが、職人さんがやさしく丁寧にコツを教えてくださるので、少しずつ手をうまく動かせるようになり、気がつけば作業に夢中になっていました。
だるまの原料にふれ、色を重ね、表情を描く。
いちから仕立てた白河だるまは、世界にひとつだけの特別な存在になるはずです。
この機会にぜひ、白河の地で “あなただけの白河だるま” を作ってみませんか?
<文=流石香織>
「白河だるま制作モニターツアー」参加者募集
■日程(1泊2日と日帰り、2つのプランから選べます)
2日間コース:9月20日(土)~9月21日(日)
1日間コース:9月21日(日)
■定員
5組(10名様程度)
※ 応募多数の場合は抽選となります
■参加費
無料(アンケート調査にご協力いただきます)
※ 当ツアーに宿泊手配等は含まれません。ご宿泊はご参加者さまにてお手配をお願いいたします。
■行程
1日目
10:00~11:00 生地作り
11:00~15:00 乾燥/だるまの歴史・白河観光・昼食(各自)
15:00~17:00 底付け作業
2日目
09:00~10:00 生地作り体験(日帰り参加者のみ)
10:00~12:00 胡粉塗り(日帰りプランは既に作ってあるものから開始)
13:00~15:00 だるま絵付け・色塗り
お申込は7月31日(木)までです。
※この記事は、白河だるま総本舗さまから委託を受け株式会社クリーマで制作しています。