「おぢを騙して20歳からホス狂い」“被害総額1億5000万円”頂き女子りりちゃんが手がけた『詐欺マニュアル』に購入者が殺到したワケ
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3人の男性から騙し取った総額は約1億5000万円……。2020年代、その特異なキャラクターや狡猾な騙しの手口で世間を賑わせた「頂き女子りりちゃん」。なぜ男性たちは彼女に騙されたのか? なぜ彼女の詐欺マニュアルは夜職の女性から支持を集めたのか? フリーランス記者の宇都宮直子氏の新刊 『渇愛: 頂き女子りりちゃん』 (小学館)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む) 【衝撃画像…】“被害総額1億5000万円”ーー胸の谷間に「ちいかわ」を挟ませた動画の『頂き女子・りりちゃん』を見る ◆◆◆
頂き女子りりちゃん逮捕
2023年8月23日、新宿区歌舞伎町のカプセルホテルにいた「頂き女子りりちゃん」こと渡邊真衣被告(当時25歳)が、愛知県警に逮捕された。 きっかけは、名古屋市在住の女子大生が、マッチングアプリを使用して知り合った男性から多額の現金を詐取したとして逮捕された事件だった。取り調べにより女子大生が渡邊被告の作った「マニュアル」を参考に詐欺行為をしていたことが明らかになって愛知県警が動き、渡邊被告は「詐欺幇助罪」で逮捕されたのだ。 渡邊被告はその後、9月20日と10月22日に、男性の恋愛感情を利用して総額約1億5000万円を騙し取った「詐欺罪」で再逮捕された。 年上の男性から金銭を詐取することを「頂き」と名付けたキャッチーさや、騙し取った金をすべて歌舞伎町のホストクラブに勤務するホストにつぎ込んでいたこと、アッシュブロンドに染め上げた肩までのボブヘアに、ピンクを基調とした服に身を包んだ個性的なファッションなど、様々なエピソードや特異なキャラクターが話題となって一部でカルト的な支持を集め、世間から注目を浴びるようになっていた。 彼女の存在は、逮捕される前、コロナ禍まっただ中の2021年夏頃から知っていた。私は当時、「歌舞伎町・ホスト男性刺殺未遂事件」(2019年)をきっかけに、歌舞伎町の「ホス狂い女子」の取材をすべく、歌舞伎町に住みこんでいた。 ホストクラブに勤務する琉月さん(当時20歳)を、客だったAM子(当時21歳)が自宅マンションでメッタ刺しにしたというこの事件。つきつめれば「男女の痴情のもつれの末の殺人未遂」にすぎない。 だが、事件後に出回った現場写真で血まみれのA子がうっすらと笑みを浮かべていたこと、また犯行理由についてA子が「好きで好きで仕方なかったから」と供述したことなどから、世間では大きな話題となり、ワイドショーでも連日のように報じられた。事実、私がこの事件を取材したネット記事は多くの人々に読まれ、『NEWSポストセブン』年間PVランキングのベストテン入りを果たした。
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