「ロシアによる大規模な情報工作が日本のSNS空間で激化」山本一郎氏の指摘にネットざわつく
フジテレビ系情報番組「とくダネ!」のコメンテーターとしても知られたブロガーで、一般財団法人情報法制研究所の事務次局長兼上席研究員、山本一郎氏によるSNS上の情報工作に関する投稿が話題となっている。 【写真】情報工作に関する投稿をした山本一郎氏 山本氏は15日、自身のフェイスブックを更新。「海外(ロシア)からの選挙介入が本格的に始まっております。皆さん、一層の注意をしましょう」と促し、noteで「参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ」とのタイトルを付けた記事を公開した。 同記事では「『認知戦』という、頭の中を巡るネットでの工作が、日本の民主主義を脅かす形で、私たちの目の前で繰り広げられております。7月20日の参議院選挙を前に、ロシアによる大規模な情報工作が日本のSNS空間で激化しており、その規模と巧妙さは、もはや看過できないレベルに達しています」と書き出し、「・ロシア製ボットが、親露派大手アカウントが流す石破茂政権批判や偽情報、印象操作の投稿や動画をトレンド入りさせ、百万再生単位でバズらせている ・アメリカでは摘発されているボットだが、日本ではプラットフォーム事業者も情報当局も対応できておらず野放しになっているため、ガセネタ流し放題になっている」ことなどについて状況を説明した。 また、本文のまとめとして最後に「いま正しい情報のあり方についてはかなり議論が進んでいるところではありますが、適切な形でのプラットフォーム規制が今回の参院選に向けては間に合わなかったというのは重大で、参院選終盤に向けて、また参院選結果を受けて、さまざま議論と対策が進んでいくことを期待しています」と記した。 この記事はX上でも拡散され、「山本一郎」「ロシア製ボット」「ロシアの工作」「スプートニク」「反政府プロパガンダ」といった関連ワードがトレンド入りし、国民民主党の玉木雄一郎代表も自身のXで言及。「我が党についても言及があるが、外国勢力からの選挙への介入工作は国会でも問題視してきたので、まずは調べてみたい」とコメントした。 また、参政党の神谷宗幣代表も自身のXで「参政党の勢いをとめられないと考えたのか、『参政党の躍進の裏にはロシアの工作がある』という、まさに陰謀論が出てきました」と言及。「参政党が議席を伸ばした後に叩くためのネタの仕込みですね。本当にトランプ大統領みたいになってきましたよ。まさに彼が仕掛けられたロシアゲート事件と同じ構図。印象操作。参政党は親露派ではないし、ロシア政府の応援も受けていませんからね。これこそファクトチェックしてくださいよ~ 参政党は国益を最優先に全ての国と外交交渉します」とした。