カワウソうーたん 報告2
開示決定投稿
権利侵害の説明
(1)同定可能性
本件投稿には名興文庫の直接的な表記はない。しかし、「ナゴシ」という言葉が使用されている。
2024年1月30日午前7時27分、カワウソうーたん(@kawausoutan)は「ナゴシ」が含まれた投稿を行った。この投稿には「一万五千円で批評を販売し、利益は全額募金をする」という説明があり、名興文庫が批評を15000円で販売開始し、一定期間の売上を寄付すると宣言したのは2024年1月26日であったことから、名興文庫を指している可能性は非常に高い。
2024年7月3日午後0時45分、カワウソうーたん(@kawausoutan)は「ナゴシ文庫」という言葉と共に「あったまわりい」と投稿した。カワウソうーたん(@kawausoutan)が使用する「ナゴシ」という言葉は「ナゴシ文庫」とも使用されているのは、この投稿より明らかである。
Googleで「ナゴシ 文庫」と検索すると、5ちゃんねるの「【本タジー】名興文庫全般スレ」というタイトルの名興文庫スレが表示される。このことから、「ナゴシ」は名興文庫を指すネットスラング的な立ち位置である言葉の可能性が非常に高いといえる。
Xにて「ナゴシ 文庫」と入力して検索した結果、カワウソうーた(@kawausoutan)の投稿が数多くヒットし、それ以外にも名興文庫について話していると思われる投稿が複数見つかった。
2024年3月6日、瘴気領域(@wantan_tabetai)は名興文庫に関する投稿のリプ欄にて、カワウソうーたん(@kawausoutan)に「貧乏なナゴシ」と投稿した。文脈より名興文庫が行った義援金寄付活動を指しているのは明らかであることから、「ナゴシ」は名興文庫を指している。
2024年3月25日午前10時19分、早見羽流(@uiharu_saten)は名興文庫に関する質問への回答に「ナゴシ」という言葉を使用して回答した。よって「ナゴシ」が名興文庫を指しているのは明らかである。
2024年10月23日午後10時49分、ワニブックスどこ(@Sydney2525goa)は堅洲斗支夜(@kadas_blue)の投稿をスクショし画像添付した状態で、「ナゴシ」という言葉を使用して投稿した。
堅洲斗支夜(@kadas_blue)の投稿を引用している点、出版についてコメントしている点から、「ナゴシ」が名興文庫を指しているのは明らかである。
以上より、カワウソうーたん(@kawausoutan)は「ナゴシ」という言葉を用いて「名興文庫」を指しているのは間違いのない事実であり、本件投稿には同定可能性が認められる。
(2)申立人に対する人格権侵害
本件投稿は申立人の名誉権を侵害する不法行為であり、申立人の社会的評価を低下させるものである。
(3)違法性阻却事由の存在を窺わせる事情の不存在
カワウソうーたん(@kawausoutan)は、名興文庫が犯罪をしているかのような投稿を行った。
2024年3月15日、Kei.ThaWest(@KThawest)が15000円で売り出された『無職転生』の批評についての投稿に対し、あいまいカブリ(@I_My_Kaburi)が引用した。そのやり取りにカワウソうーたん(@kawausoutan)は加わり、批評売上を「着服したのでは」という推測をKei.ThaWest(@KThawest)に話した。
2024年6月29日、カワウソうーたん(@kawausoutan)は沙奈川⋈渉(@syow_sanagawa)とのやり取りの中で、名興文庫を繰り返し侮辱した瘴気領域(@wantan_tabetai)について、名興文庫に開示請求されて裁判になった際は「カンパする」と発言している。
本件投稿は、名興文庫を侮辱する「ナゴシ」という言葉を使い、名興文庫を「嘘つき集団」と断定している。
カワウソうーたん(@kawausoutan)は書籍化作家であり、電子書籍レーベルの事業を行う名興文庫を「嘘つき集団」と侮辱するのは、申立人の出版業を妨害する悪意ある言動であり、不法行為であるのは明らかである。
本件投稿には公益目的が存在するとは考えられず、民法709条に規定されている不法行為にあたることから、本件投稿が名誉権の侵害に当たることは明らかである。
(4)小括
以上により、本件投稿により申立人の名誉権が侵害されたことは明らかである。
以上
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