少し前に、終電を寝過ごして知らない駅で降ろされたことがあった。
よほど辺鄙な土地らしく、周りにはホテルもファミレスもコンビニもない。
駅員さんに泣きついてもどうにもならず、ベンチで朝まで過ごそうとしてたら、同じ電車で降りたらしい若い男の人から「大丈夫ですか?」と声をかけられた。
事情を話すと、「家近いんで充電器貸せますよ」と自宅まで連れて行ってくれた。
彼の家に着くと、母親らしき年配の女性も出てきてお茶とお菓子まで出して歓迎してくれたので、恐縮してしまった。
お菓子は初めて見るもので、、真っ赤なドライフルーツのような見た目にちょっと戸惑ったけど、「お食べなさいお食べなさい」と勧められるままに口にしたら、強烈な甘さの中にほんのりと酸味があってとても美味しかった。
スマホ充電してタクシー呼べるようになったらすぐにお礼を言って帰ったけど、人の優しさって思わぬところにあるなと思った。
いつかお礼に行こうと思って調べているのだけど、なかなかあの駅が特定できずに伸び伸びになっている。
AI
電車つかって駅がわからないとかあり得んよな
筒井康隆み