「世界貿易の緊張」トランプ関税念頭に懸念、東アジアサミット外相会議声明 中国にも疑念

11日、マレーシア・クアラルンプールで開かれた東アジアサミット外相会議(ゲッティ=共同)
11日、マレーシア・クアラルンプールで開かれた東アジアサミット外相会議(ゲッティ=共同)

東南アジア諸国連合(ASEAN)は12日、議長国マレーシアで日中米露などと11日に開いた東アジアサミット(EAS)外相会議の議長声明を公表した。トランプ米政権の関税政策を念頭に「世界貿易の緊張」への懸念を明記した。

声明は、米関税政策への言及を避けつつ「世界貿易の緊張と国際経済情勢の不確実性の高まり」に懸念を表明。世界貿易機関(WTO)を軸とする自由で公正な多国間貿易システム強化の決意を示した。

中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海情勢については「信頼を損なう行動」に複数の国から懸念が示されたとした。

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