「娘に食わせてもらっている」牛乳を買うたびに嘲笑された父親逆ギレ、テニス選手の娘射殺

父親に射殺されたラディカ・ヤダフさん（友人のヒマーンシカさんのインスタグラムから）

周囲の嘲笑が凶行に繋がった。インド・デリー近郊のグルグラムで10日、女性テニス選手が射殺された。犯人は父親。テニスコーチなどで収入を得ていた娘に「食わせてもらっている」と周囲からあざけりを受け、屈辱を感じたことが動機だという。インドメディアが報じた。 死亡したのはラディカ・ヤダフさん（25）。10日午前10時半ごろ、自宅の2階で料理をしていたところ、至近距離から父親であるディーパク容疑者（46）に銃撃された。ラディカさんは腰付近に4発の銃弾を受け、搬送先の病院で死亡が確認された。 逮捕されたディーパク容疑者が供述した動機は「娘の成功に我慢ならなかったから」。インドメディアによると、ラディカさんはテニス選手としてプレーしつつ、子供や著名人のコーチとして成功していた。ディーパク容疑者は付近の村に牛乳を買いに行くたびに、「あいつは娘の収入で生活している」とからかわれていたという。 ラディカさんはテニスコーチ以外に、アーティストのミュージックビデオにも出演していた。ディーパク容疑者はラディカさんに活動を制限するよう頼んだが、拒否され、犯行に及んだと見られる。インドメディアによると、ディーパク容疑者自身は複数の不動産から賃貸収入を得ており、ラディカさんの収入に依存はしていなかったという。