米国のトランプ政権が留学生の受け入れ規制に乗り出す中、同じ英語圏のオーストラリアが留学先として注目を集めている。特に中国人留学生にとっては、地理的に比較的近く、治安が良いというメリットもある。ただ豪州にも受け入れにさまざまな課題があるという。
「最近、米国からの転校が可能かどうか問い合わせてくる学生が増えています」。豪州南東部の名門校メルボルン大で中国研究を専門とするクレイグ・スミス准教授は、そう語る。
スミス氏が担当する修士課程には約100人の学生が在籍しており、その9割以上が中国人留学生だ。以前は月1件ほどだった入学に関する問い合わせが、トランプ政権が発足し米中関係が悪化して以降のここ数カ月間は、週1件のペースに急増した。既に米国で学んでいるにもかかわらず、豪州への転校を希望する中国人学生からの問い合わせも複数あるという。
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