分数の計算は小学校で学習します。
しかし、大人になると分数で計算する機会も減り、計算方法を忘れている方もいるのではないでしょうか。
今回は、分母の異なる分数の引き算に挑戦し、正しい理解ができているか確認してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(1/8)−(1/9)
分母が異なるので、通分をして、分母を揃えましょう。
解説
今回の問題の答えは「1/72」です。
計算は次のようになります。
(1/8)−(1/9)
=(9/72)−(8/72)
=1/72
どのように考えるのか、詳しく解説をします。
分数の引き算では、分母が異なる分数どうしの場合、そのままでは足し算や引き算をすることができません。
そこで、通分をして分母をそろえます。
通分では、基本的に分母の最小公倍数に揃えるようにします。
8と9の最小公倍数:72
互いの分母を最小公倍数である72にするため、以下のように、分母に掛けた数と同じ数を分子にも掛けます。
1/8=9/72 (←分母・分子を9倍)
1/9=8/72 (←分母・分子を8倍)
最後にこれらを引き算すると
(9/72)−(8/72)
=1/72
となり、答えは「1/72」です。
分数の計算方法を正しく理解していれば、簡単に計算が可能ですね。
まとめ
「通分」は分数の計算には必要な操作です。
間違えてしまった方は復習をしましょう。
他の記事では、同様の問題を紹介しているので、ぜひ挑戦してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」