回を重ねるごとに、精度と力を増す山尾志桜里候補の街頭演説。特に、土砂降りのなかで披露された目黒駅での演説は、いかづちを背負った雷神をはじめ、八百万の神すべてを味方につけたかのごとく峻烈で、すべての聴衆の耳目を一時も逸らしませんでした。

全編、何度でも視聴していただきたい神回。文字起こしでもお伝えします。

1:15～
目黒の皆さん、こんにちは。山尾しおりです。私、東京選挙区、嵐を起こすかもしれないと報道されてまいりました。その予兆の雨だと思います。どうか皆さん私の演説、お聞きください。でも前の方、無理なさらず、どうか濡れないところに、できれば移動をいただいて、お顔見なくても聞いてくださるってわかりますから。
選挙で嵐を呼ぶのはいいけれども、やっぱり天気には気をつけなければいけないので、ぜひ、ご無理はなさらず、お耳を拝借、宜しくお願いいたします。

私、山尾しおり、この度、東京選挙区から参議院選挙に立候補をいたしました。
私はこの選挙で2つのことをずっと言い続けています。

女性天皇を認めて、この国の土台を安定させよう。
自主防衛を憲法9条2項でしっかり打ち出そう。

この2つを、なぜ私が他の候補者、誰も言わない中で訴えているか言い残します。

この2つの問題は、どの政党も票にならないと思ってるから、
選挙の時には引っ込めます。

（救急車両の通過で一時中断）
本当にね、こんな、どんな天気の時もね、あの私たちのために頑張ってくださる公務員の方々ですよね。

私はなんでね、このずっとこの2つを選挙で取り上げているかっていうと、
どの候補者も取り上げない。
でもこの国にとって本当に大切で、そしてもう私たちには時間がない。
もし他の候補者が取り上げないんだったら私は32人の候補者の中で、正面で訴える。
そのために私は国民民主から取り消しを受けて、結果として
無所属になって本当に良かったと思ってるんです。
政党の壁があると本当に大事なことは語れないから。

そして私は今、この選挙で1番、危惧してることがあります。
例えば日本人ファーストとか、例えば日本人の税金は日本人の政策に使うとか、
選挙になると突然弱い者いじめして、そして自分たちは愛国政党だと。

そんなことをPRして皆さんの票を少しでも多く獲ろう。
私はこういう排外主義的なやり方、弱いものいじめを票につなげるやり方、
断固として反対です。

そんなことをしなくても、この国の本当に大事なことを堂々と訴えて
皆さんの心に届けば、ちゃんと議席を得ることができる。
そしてちゃんと仕事をすることができる。
私はそれを証明する今回の参議院選挙にしたいと思ってます。

3つお話します。

1つ目、先ほど申し上げた女性天皇です。
この国は男性の天皇しか認めておりません。
その結果、次の世代のお世継ぎは、たった1人ですよ。
そして皆さん考えてみてください。
お嫁に行って、男の子を生まないとその家が途絶える。
そのプレッシャーが女性にとってどれだけ辛いものか。
皇室だったら、どんなに苦しいか。

そんな苦しい思いをさせ、そしてこの国で皇位を継承することが、
ほとんど不可能な制度。私たちでちゃんと変えましょうよ。
女性の天皇を認めればちゃんと繋がるんですから。そしてそれは
皇室を担う女性の方々の苦しみを私たち国民が少しでも軽減できる。
そういうやり方なんです。

でも私は今、こうやって国民の皆さんに目黒で訴えてますけれども、
本当に訴えたいのは政治家なんですよ。
国民の皆さんは、ずっと7割から9割の方が女性天皇を賛成してますから、
永田町が逆のこと言い続けてるだけなんです。

静謐な環境と言いながら、密室な議論を続けて、
選挙の時は論点隠して、秋の国会になったら
男系男子しか駄目！男性の天皇しか駄目！女性天皇の子供は駄目！そうやって
この国の土台をグラグラ、グラグラ地盤沈下せていく。

そういう政治に、私たちは、そのやり方はもう駄目だと。やるべきことをやろうと。
女性天皇の議論をしよう！私、山尾しおりが、この
32人の候補者の中で、たった1人、この扉を開けますから。
だから私は皆さんに力を貸していただきたい。心からお願いします。

2つ目、自主防衛。自分の国は自分で守る憲法改正です。

皆さん、昨日でしょうか、ウクライナにまたロシアのプーチンがその国全土に大変な攻撃を仕掛けましたよね。プーチンにいじめ抜かれてもウクライナの人は立ち上がり、そしてなんとかウクライナという国が存続している。

日本も他人事じゃありません。残念ながら
アメリカのトランプ政権は、日本の安全保障、日本を守ることに
トランプさんがどれだけ興味があると思います？
とても関心があるとは思えない。皆さんも感じてらっしゃると思います。

でも私は、これはピンチはチャンスに変えるチャンスだと思ってるんです。
そもそも自分の国の安全を外国に依存している状態が異常だったんですから。
ちゃんと自分の国を自分で守る。日本も自主防衛をしっかり憲法に書きましょうよ。
それをちゃんと世界にアナウンスしましょうよ。

私は日本が平和主義で平和国家であることに、とても誇りを持ってます。だけど
日本は他の国から主権を侵害されることがあれば、
日本の自衛隊は戦力として、この国を守り抜くと、
それをちゃんと憲法で宣言するべきだと思ってます。

それは何も右の政策じゃない。ちゃんとそれを
宣言することで、この日本を戦争から遠ざけることができる。
この日本も世界の信頼をいただくことができる。
信頼のない国家は侵略を受けても協力を受けることはできません！

だから、だから私は自民党の自衛隊を書くだけ、他は何にも変わらない。
こういう上辺だけの憲法改正には反対なんです。
根っこの議論をしましょう。この国の土台を安定させましょう。
それを私、山尾しおりに、この参議院選挙で唯一、正面から訴えている候補者、
私、山尾にやらせてください。そのために皆さんの力を貸してください。

私はさっき申し上げた通り、本当に今ね、国民民主党は
「日本人の税金は日本人の政策に使う」と言ってるでしょ。
でも皆さんも知ってる通り、外国の方も税金納めてくれてるんですね。そして
日本人が納めた税金も外国人の方が納めた税金も、
どちらも同じお財布の中に分けられずにあるわけです。

区別できないものを区別できるかのように、あえて嘘を言って、そして
私たち有権者の票を奪っていくような、こういう排外主義を煽るやり方は
もうやめましょうよ。私はだから、名前をあげて申し訳ないけど、
これは批判をしています。

そしてもう1つ参政党もね、日本人ファーストと掲げております。
日本人ファースト。これ実は皆さんも大事だと思われる方がいると思うし、
その気持ちは尊重します。

でも参政党の憲法改正草案、見てきてください。
その5条に「日本人であることの条件」と書いてあります。
その条件に「日本を大切に思う心があること」と書いてあります。

どうやって日本を大切に思う心が私の中に、皆さんの中にあるかどうか、
誰がチェックするんですか?
アンケート用紙が来るんですか?
チェックボックスにチェック入れさせられるんですか?それとも、
この日本を良くしたいから、政府を批判したら
日本人じゃないと言われてしまう可能性があるんじゃないですか？

皆さん、この国を思えば政権を批判することも当然あります。
愛国心は1人1人の心の中にあります。

それを国家が手を突っ込んでチェックをして、こちらは愛国者、こちらは非国民。
日本人と外国人を分断するだけじゃなくて、日本人の中で分断を起こすような、
そういう政党に皆さん、この国の未来託すことは、本当に気をつけていただきたい。
やめていただきたい。

本当の愛国心、本当のこの国の未来を、この国の土台の議論を、
この参議院選挙で私、山尾しおり、本当に皆さんと一緒にやらせていただいてます。

どうか皆さん、この国の参議院選挙は、今回、大事な選挙です。
雷になってるから、これ締めにしますね。
この参議院選挙、本当にこの国に排外主義が持ち込まれてしまうのか。
それとも和を以て貴しとなす。ちゃんと日本の中道政治が持ちこえられるのか。
私たちはその分岐規点に立ってます。

分断政治か中道政治か。
そして日本人は中道だと、そう思われる方は32人の候補者の中で、
唯一、この中道政治の旗を掲げている無所属・山尾しおりに、
皆さんの一票を託していただけますよう、心からお願いを申し上げて、
目黒のマイクを置かせていただきます。雨の中、ありがとうございました。

一言一句すべてが名言しかない、素晴らしい演説をありがとうございました。

もし宜しければ、山尾しおり候補の演説で、どの場所でのどんな言葉がお心に響いたか、お教えください。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー　まいこ

参政党　憲法改正草案