桁の大きな数の割り算は暗算では難しく、電卓を使ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
しかし、割り算の性質をうまく利用すれば、簡単に計算することが可能です。
今回はそのような問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
560÷28
「三桁÷二桁」の割り算です。
暗算では難しいように思えますが、正しい答えを出せるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「20」です。
通常の筆算の計算で答えを出すことも可能ですが、今回は工夫をした計算方法を紹介します。
それは、割り算の次のような性質を利用しましょう。
割る数・割られる数に同じ数を掛けても割っても、計算結果は変わらない
今回の計算の場合で確認をしてみましょう。
「560÷28」という計算ですが、560と28の二つの数を同じ数で割ります。
例えば、ともに2で割ることが可能です。
560÷2=280
28÷2=14
このように、同じ数で割った場合、元の計算と答えが同じになります。
560÷28
=280÷14
さらに280と14は、ともに7で割ることができますね。
280÷7=40
14÷7=2
したがって、元の計算式は「40÷2」と等しいということになります。
これは暗算でも計算できそうですね。答えは「20」となります。
このように、割る数・割られる数を同じ数で割ることで、数字を小さくし、計算を簡単にすることが可能です。
まとめ
通常の割り算では暗算が難しくても、工夫をすることで簡単に答えを求めることができます。
正しい計算ができるように、繰り返し練習をしてみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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