参政党にも妨害行為相次ぐ「ヘイトだ」「デマだ」 党候補は「外国人含め、消費税廃止を」
■外国人実習生の苦境訴え
一方、さや氏に先立って、登壇した経済評論家の三橋貴明氏は「アンチの皆さん、お疲れさまでーす」などと反応し、平成5年導入の外国人技能実習制度を巡る実習生の苦境を説明し出した。
「デフレが続き、企業は賃金を引き下げ、それでも人が足らず、外国の方々を日本に入れた。彼ら彼女らは日本人の7割の給料で奴隷的な労働を強いられた。転職もできない」と述べ、アンチの方角に向かい、こう強調した。
「この政策を経済界の要望で推進した自民党。差別、差別言うなら、自民党に言え。お前ら」
「日本人として恥ずかしい。外国人の方々を安く働かせて。その恩恵をわれわれが受けた」
その上で、「もうやめよう。日本で、きちんと日本人の所得が上がって、生産性が上がって、外国の方々に優しくできる、ちゃんとした日本を取り戻そう。これが参政党の言っている日本人ファーストだ」と述べ、経済政策全般を見直すことで外国人の就労環境の実態を改善する必要性を訴えた。
参政党が矛先を向けたのはアンチの妨害行為よりも、石破茂政権だった。
■守るべきは消費税でなく国民
さや氏は、小泉進次郎農林水産相について「水田の所に行って写真を撮ったりする。何の意味があるのか。データを見れば農業予算が足りないことは分かるはずだ」と述べ、事実上の減反政策の継続を疑問視した。小泉氏は6月、水田の脇でパイプ椅子に座り、農業関係者と語り合う動画でX(旧ツイッター)に投稿している。
三橋氏は、自民党の森山裕幹事長が6月の講演で「消費税を守り抜く」と発言したことを挙げ、「守らなければいけないのは消費税ではなく、国民ではないか。国民を守らないなら、政治家を辞めろ」と声を張った。
参院選を巡っては、東京選挙区に立候補している国民民主党新人、牛田茉友氏(40)が車で長時間追跡されたり、比例代表に社民党が擁立した現職、大椿裕子副党首(51)が街頭活動中に侮蔑的な対応を受けたりするなど、妨害行為が相次いでいる。(奥原慎平)