神奈川県平塚市内の国道を車で走っていると、道路沿いにぽつんと置かれた鮮やかな黄色の自動販売機が目に飛び込んだ。ポップな丸みのある緑色の文字で「湘南クッキー」。インパクトに引き寄せられ、クッキー販売機を置く「湘南クッキー」(平塚市)の統括本部長、谷藤和良さんに話を聞いた。(聞き手 橋本愛)
--入社の経緯は
「(社会人になって)10年ほど自動車関連会社で勤めた後、平成8年に入社しました。工場長などを務め、いまは統括本部長として販売機の設置場所を募集して現地に行ったり、商品の営業をしています」
――自販機設置のきっかけは
「もともとは他社ブランドの贈答用クッキーを製造していました。その過程で出た割れ欠けなどがある規格外品を、十に一足りない『九助』として袋詰めで工場窓口で安く販売すると口コミで広まり、県外からも買いに来てくれる方が出てきました。24時間販売できるように、16年ほど前に工場敷地内にロッカータイプのクッキー販売機を置いたことが始まりです」
――現在の自販機設置数は
「道路沿いのコインパーキングや商業施設などに設置し、現在は西は小田原、東は横浜の戸塚まで約130カ所に150台以上を置いています。設置のとき、お子さんが『湘南クッキーだ』と喜ぶ姿を見るとうれしいです」
――さまざまな自社製品を開発している
「サーフボードをイメージした形の『ロングボード』など約40種類を開発しました。スーパーから『神奈川の名産品として置かせて』など要望をもらうこともあり、今後も地域に根付いた商品を作りたいです」
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たにふじ・かずよし 昭和43年生まれの55歳。茅ケ崎市出身。湘南クッキーの統括本部長として、自動販売機の設置を横浜市内でさらに広げることを目指す。休日は愛犬との散歩や家庭菜園を楽しんでいる。