「高市早苗を総理に!」サンクチュアリ信者が総選挙で仕掛けた”石破おろし”運動で警察出動の波紋

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衆議院選挙の最終演説先として選んだのは大空幸星候補だった。写真は演説後に、厳重な警備に囲まれながらも聴衆と握手をしようとする石破首相
衆議院選挙の最終演説先として選んだのは大空幸星候補だった。写真は演説後に、厳重な警備に囲まれながらも聴衆と握手をしようとする石破首相

高市早苗事務所は「命を狙われる可能性」と困惑

これらの「提言」や「議員リスト」について質問したところ、日本サンクチュアリ協会は「公式見解ではない」としつつも「有志が提言した内容」だと答え、以下のように述べた。

「ご質問いただきました『提言』は、日本サンクチュアリ協会の公式見解でもなく、日米韓協議会の公式見解でもありません。差し迫った選挙に対し、どのような投票行動をすべきか悩んでいる会員に対して、有志が提言した内容です。『議員リスト』資料は、有志が保守系インフルエンサーより入手したものです」

高市早苗氏の議員事務所も今回の“石破おろし”運動を把握しており、「大変困惑している」と回答した。

「衆議院選挙中に自民党候補者の陣営3ヵ所くらいから連絡があり、そのような動き(石破氏に投票した議員の落選運動)、(高市派、石破派という)レッテル貼り、があることを知りました。

自民党候補者からの情報なので、それがお尋ねの『提言』と同じものか、サンクチュアリと関係があるかはわかりません。サンクチュアリという団体は知らず、接点がありません。今件に関して、高市がXで自身の考えを表明しました」(高市早苗事務所)

高市氏はXで次のように綴っていた。

《なかなかニュースも含めてネット情報をチェックする余裕も無いスケジュールで全国遊説を続けていますが、昨日、辛い話を聞きました。先月の自民党総裁選で私以外の候補者を応援しておられた自民党公認候補者に対して「投票しない」と仰る方が居られるという話が数件。 困り果てた当該候補者の陣営から、私の秘書に連絡を頂いたそうです。

今、私達が戦っている衆議院選挙は、政権選択選挙です。私も含めて自民党の候補者達は、自民党への様々なご批判も全員で受け止めながら、これからも日本国の舵取りをお任せいただけるよう、1人でも多くの当選を目指して頑張っている最中です。

議席を減らして野党になってしまうと、私が訴えてきた政策を議員立法で実現する事も困難になります。だから私は、昨日も、今日も、総裁選で他陣営に居られた候補者の応援にも伺っていますし、皆様にも是非とも応援をしていただきたいと願っています。どうか宜しくお願い申し上げます》

かねてより、旧統一教会の一部の信者のSNSなどで応援されてきた高市氏は警護対象となっている。高市早苗事務所は「インターネット上の書き込みから、いわれのない怨みを買う可能性もあり、命を狙われる可能性も否定できない」とも主張した。党の要職についていない議員が警察による警護対象となるのは異例だ。