約2千万立方メートル―。北陸新幹線敦賀駅(福井県敦賀市)から新大阪までをつなぐ「小浜・京都ルート」の工事を計画通りに進めると発生する、建設残土の見込み量だ。東京ドーム約16杯分という膨大な量の土をどう処分していくのかはまだ決まっていない。ハードルの一つとなるのが、受け入れ地の理解だ。

 敦賀駅の南約1・5キロ。国道27号がすぐ脇を通り、民家も並ぶ山沿いに工場を思わせる長細い建屋が立ち並ぶ。北陸新幹線の車両基地「白山総合車両所敦賀支所」。全長約1500メートル、最大幅約160メートルに及ぶ敷地の盛り土で使用した土約61万立方メートルのうち、約40万立方メートルは新幹線工事で発生した土を再利用した。小浜・京都ルートでも同様の

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降って湧いた計画に戸惑う地元