福井県は7月10日、県立病院(福井市)の入院患者の診療情報を漏らしたとして、同病院企画主査の40代看護師女性を停職3カ月、同病院主任の50代看護師女性を同2カ月の懲戒処分とした。県によると、同病院で診療情報を故意に漏えいしたことによる懲戒処分は初めて。
県人事課によると、50代看護師は3月21日の夜勤時に40代看護師と雑談する中で、担当経験のある入院患者の診療情報を業務上の必要がないのに話した。40代看護師は翌22日、自宅で夫にこの情報を伝えた。夫は患者の知人で、同日夜にLINE(ライン)で患者に連絡。翌23日、患者が病院側に抗議し発覚した。
看護師2人は県の聞き取りに対し、「軽率な気持ちで必要のない話をしてしまった。被害者に迷惑をかけてしまい反省している」などと話しているという。
⇒健康診断で異常なかったのに…誤って精密検査必要と通知 福井県健康センター
県は7日に人事考査委員会を開いて処分を決定。外部に情報を漏らした40代看護師をより重い処分とした。監督責任を問い、病院長と事務局長、看護部長を書面訓戒とした。
⇒福井県の旬なニュースが毎日、無料で届く…D刊アプリはこちら
県の前田浩伸人事課長は「県民に深くおわびする。服務規律の確保を徹底し、再発防止と県民の信頼回復を図る」とコメントした。






































