愛知県江南市、いじめ第三者委調査の制度に不備 当時は条例なく中学校主体の対応に
2025年7月10日 05時10分 (7月10日 05時10分更新)
江南市立中学校3年の女子生徒が1~2年時に深刻ないじめを受け、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態として調査が行われた問題。生徒側は1年生だった2023年から学校や市教委に第三者委員会による調査を求めていたが、今年3月末まで第三者委の設置に必要な条例はなく制度に不備があった。
昨年10月、学校から重大事態発生報告を受けた市教委は学校に調査を指示。しかし、翌11月~今年1月に行われた調査は学校主体で第三者の有識者から助言を受ける形だった。3月末まで9年間、市教委トップを務めた前教育長は取材に「条例がなく、第三者委の調査はできなかった。(条例が)整備されていなかったのは問題だった」と制度の不備を認めた。
重大事態への対処は自治体が基本方針や条例で規定している。江南市は16年に「市いじめ防止基本方針」を策定。重大事態発生時は...
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