ウチの戦隊ブルーが悪の女幹部として配信してるんだけど、どうすれば良いと思う?   作:新月

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レッド、身内の配信を見つけてしまう編
ウチの戦隊ブルーが悪の女幹部として配信してるんだけど、どうすれば良いと思う?


 

 この世界は、ヒーローとヴィランが数多くいる。

 様々な戦隊達がいるし、それ以上に数多くの悪の組織とその部下がいる。

 

 とはいえ、一概に悪の組織と言っても、ちょっと壁にラクガキやゴミのポイ捨てする程度の軽いやつもいるし、逆にビルなどを破壊したり、本気で世界征服を目指すような最悪の奴らがいたりと、悪人の幅が広すぎるけど。

 

 ただ大なり小なり、日夜正義と悪の争いが絶えない日々が続いている。

 

 この俺、佐藤聖夜(さとうせいや)こと【ジャスティス戦隊】の“レッド”も、その一人だ。

 比較的上位のヒーロー組織の、リーダーをやっている。

 主に街に重度な被害をもたらすタイプの悪人を倒していくチームだ。

 

 仲間は当然、ブルー、イエロー、ピンク、グリーンのよくある5色の戦隊で、みんな頼れる仲間達だ。

 信頼出来るみんなと一緒に、正義の為に一緒に戦っていく毎日。これからも続いていく、そう思っていた。

 

 

『みんな〜!! 【カオス・ワールド】の幹部、“コバルト・ティアー”の“簡単、よく分かるヒーロー対策”の時間がはーじまーるよー!!』

 

 :わー!! 

 :始まった! 

 :待ってました。

 

 で、その頼れる仲間のブルーが、悪の女幹部として配信してるところを見つけちゃったんだけど、どうすれば良いと思う? 

 

 

 ☆★☆

 

 

「……あーやっべ、頭痛くなって来た……」

 

 俺は目の前の配信を見ながら、頭を抱えていた。

 見つけたのは、ほんの偶然だった。

 

 今日は比較的早めに危険度B級の悪の組織を壊滅させた後、俺は普通に自宅に帰って何か暇つぶしになるようなものはないかと、ネットサーフィンをしていた。

 そこで、とある悪の組織がよく配信しているという記載を見つけ、念の為情報収集も兼ねて見に来ていた、という訳だ。

 

 ……別に、悪の組織がネット配信している事自体は珍しい事ではない。

 人員の募集から、世界征服の為の宣戦布告。様々な理由はあるが、知名度を広めるという点ではネット配信は都合が良いのだろう。

 正義の戦隊側も、同様の理由で配信している所も多いと聞くし、この時点までは別に気になる要素はなかった。

 

「それがまさか、身内が配信してるとか予想外だろうがよおー……」

 

 しかも敵側で。もう一度言う、敵側で。

 何やってんだコイツ、完全に背信行為だろうが。配信だけに。やかましいわ。

 

 ……今思えば、そういえば今日ブルーが急用があると言ってさっさと帰っていたなと、今更ながら気づいた。

 下手にプライベート探るのも良くないよなと思って気にしてなかったけど、悪の組織の幹部として配信があるからです、なんて予想できるかこんなもん。

 

『さあ、第72回。恒例の、ヒーローの弱点コーナーに移るわよー』

 

 いや、既に結構やってんなコイツ。いったいいつから配信やってるんだよ。

 もしや始めからか? 戦隊に入る前からやってんのか配信。だとしたら思いっきりスパイに入られてんじゃねーかよ正義の戦隊ー!! 

 

 そう頭の中でツッコンでいると、画面の中でブルーがホワイトボードを持って来て、何かを書き始めていた。

 

『今日のヒーロー対策はこれ!! 【ジャスティス戦隊】の“レッド”! 弱点とか説明していくわよー!』

 

 :来た、レッド!! 

 :にっくき赤野郎、この間コイツの戦隊に壊滅された

 :ドンマイ、こっちも壊滅されたよ

 

 俺かよ、しかも。

 思いっきりブルーに仲間の弱点バラされようとしてるんだけど。

 

 突っ込みどころ満載の配信だったが、冷静に考えるとちょっと洒落にならない情報漏洩がされようとしている。

 結局ブルーが悪の組織のスパイだったというなら、これが本来の目的だったのかもしれない。

 

 だとしたら、頭を抱えている場合じゃ無い。

 俺は今更ながらも、なんの情報が奪われていたのか重度に警戒しながら配信を食いるように見続ける。

 

「【ジャスティス戦隊】の“レッド”、コイツの弱点は〜」

 

 :ワクワク

 :ドキドキ

 :ゴクリ……

 

 ……ごくっ

 

 

「格好がダサい。以上」

 

 

 :だろうね

 :うん

 :すっごいダサい

 :分かり切った事

 :いや、本当にダサい

 

 やかましいわテメぇッ!! 

 

「コイツら、人が気にしている事を……っ!!」

 

 身構えた割には、大した弱点では無かった。いや確かに気にしてる要素だけど!! 

 【ジャスティス戦隊】の衣装は、それぞれのパーソナルカラーに染まった全身タイツとヘルメット。

 逆に言うと、それだけの装備で特に変身ベルトのようなものなどは無かった。

 いや、各自武器程度はあるけども。

 

 一応個人の特定を避けるため、ヘルメットに認識妨害の仕組みがあるらしいが詳細はよく知らない。

 戦隊の仲間同士なら、ヘルメット無しで顔を合わせる事も良くあった為、俺はブルーの素顔もよく知っていた。

 

 だからこそ、配信してるのがブルーだと気づけた訳なのだが……逆に言うと、なんで俺コイツの事ブルーって気づけたの? 

 悪の組織側、認識阻害の対策してないの? じゃあそっちもガバガバ組織じゃねーか!? 

 

『いやー、本当このダサさは無いわ。カッコイイとは到底思えないわ。今までやってる事の実績とかで尊敬はされてるようだけど、格好だけなら本当に人気でないわ。私を見習いなさい、このカッコいいフォルムを!!』

 

 :確かに

 :ティア様かっこいいー!! 

 :エロい

 :ティア様露出が激しいよね

 :これは人気の幹部

 

『大体、格好だけじゃなくて、技名もダサいわ。何得意技が“レッド・フレイム”って。ひねりなさ過ぎて、逆に突き抜けてるように感じるわ。アイツ何考えてんのかしら』

 

 うるせえ、技名考えてるの俺じゃねえし。俺だって改名出来るならやりたいわ畜生。

 言いたい放題言ってやがるコイツら、全員ぶっ飛ばしてやろうかな……。

 そしてそのダサい格好をお前もしてるんだが、ブルー。

 ……あれ? もしかして逆か? 戦隊の格好に嫌気がさして悪の女幹部やってんのかコイツ? 

 

 ……やっべえ、だとしたらちょっと責めきれないぞ? 

 

 そう思うくらい、戦隊の格好に対しての不満は薄々レッドも同感だった内容だ。

 やっべえ、しっかりしろ俺。正義の味方だろ! 

 

 大体、仮に格好に不満があるからと言って、悪の幹部で露出過多の格好するのもどうかと思うじゃねーか! 

 いや、流石に別の理由があるはず。……あるはずだ、そう言ってくれ。

 割と俺は本気でそうすがりたい気分だった。

 

『さて、それじゃあ次はいつもの質問コーナー! リスナーの質問に、ジャンジャン答えていくわよー』

 

 :始まった! 

 :ティアー様のスリーサイズは何ですか? 

 :ティアー様彼氏はいますか? 

 :どうやったらティアー様と付き合えますか? 

 :ティアー様とどうしたら寝れますか? 

 :ティアー様どうして露出狂なんですか? 

 

『ん〜!! ごめんね、私個人のプライベートに関する話はあまり出来ないの! あとそこ、露出狂言うな!』

 

 いや露出狂だろその格好してりゃ。

 何だそれ、紫色主体に女戦士のビキニ程度の装備しかしてねーじゃねーか。

 

 っと、いけないいけない。

 ……冷静になれ、これはチャンスだ。

 少なくとも、この時間を利用してブルーにこっちから質問すれば、こっちも情報を引き出せるかもしれない。

 

 そう思って、俺は配信中のブルーに対してコメントを打っていく。あくまで俺だとは分からないように、慎重に。

 

 :ティアー様って、どうして女幹部をやってるんですか? 

 

 よし、まずはこれで送信っと。上手く拾ってくれると良いけど……まあそう簡単には行かないだろうな。ダメもとだ。

 

『私が女幹部やってる理由? えっとね、この組織のボスと私って昔からすっごく仲が良くて。そのよしみでやってるの

 

 思ったよりガチ寄りな情報が出て来やがった。

 え、マジ? ブルー【カオス・ワールド】のボスと仲良いの? 

 あの組織、世界でもトップクラスで大きくて、ガチの世界征服目標の特A級組織なんだけど? 

 

『えっとねー、カイちゃんは昔彼女が小さい頃に出会ってねー。あ、カイちゃんって言うのは、ボスのカイザーちゃんの愛称で〜』

 

 聞いていない事までポロポロ溢してるんだけどコイツ。

 え、何、カイザー女なの? あの全身鎧の真っ黒イカツイ格好の存在が!? 嘘お!? 

 と言うかコイツ、そんな情報溢して良いのか!? ボスのパーソナルデータ流しすぎじゃね!? 

 いや、一概に信じてはいけないかもしれないけど! 

 この流れが演技だったら、もう脱帽だぞ俺。

 

 と、とりあえずもう少し何かコメント打ってみよう。

 他にも聞いてみたい事……そうだ! 

 

 :何か、次に行動する目標とかってありますか? 

 

 これでよし。【カオス・ワールド】の次の行動について聞き出せれば、何か対策は出来るかもしれない。

 流石にこれは喋らないか? っと思ったが、あのガバガバ具合なら、ポロッと溢してもおかしく無かった。

 

『目標? 目標って言うか、私個人としての最近やりたいことで良いならあるけど……』

 

 よし、それで良い。そっちでも十分だ。

 ブルー個人の目的を知れるだけでも、悪の女幹部としての動向を把握するのに大きな助けとなる。

 さあ、どんな目的が……。

 

 

『私の最近の目的は……──【ジャスティス戦隊】のレッドを、“悪堕ち”させる事でーす!!』

 

 :はあっ!? 

 :はあっ!?? 

 :はあっ!??? 

 

 よっっっそうがいな目的出て来たぁー。

 え、何!? あいつ、俺を“悪堕ち”させたいの!? なんで!? 

 いや、正義の戦隊の一人を使えなくさせる、と言う点ではそこまでおかしくは無い、か? 

 なるほど、しかもリーダーが悪堕ちすれば、その戦隊への信頼なども一気に低下して、正義側の戦力が削れると。

 よくよく考えると、割と納得のいく目標……。

 

 :やめとけってあのダサタイツを堕とすの!! 

 :そんな価値ないってあのダサ戦隊!! 

 :あのダサタイツが悪側に来るってだけで嫌。

 :センス0を味方に引き入れてどうするってんだよー! 

 :考え直してくださいティアー様!! 

 

 コイツらガチでぶっ飛ばしてやりてえ。いやマジで。

 

『私には分かるの。彼、悪堕ちするセンスがあるわ!! 墜とせたら、かなり力になってくれると思うの!!』

 

 :そんな訳ないって! 

 :そんな力あったらもっと上の戦隊行ってるって! 

 :人気が微妙なヒーローに期待するの辞めたら? 

 :もっと適した人材いるって絶対! 

 

 コイツらマジのガチでぶっ飛ばしてやりてえ。いやマジの本気で。

 と言うか、悪堕ちするセンスって何? そんな不名誉なのいらないんだけど! 

 

 ……いやまさか、ひょっとしてこれか? この殺意か? コイツらぶっ飛ばしたいと言う闇か? 

 だとしたらやってやんよ、全員ぶっ飛ばしてやるよコラぁッ!! 

 

 

 :ティアー様、そいつの事好きなんですか?

 

 っ!?

 

 ……これは、俺のコメントじゃない。

 が、気にならない、と言えば嘘になる。

 

 ……ブルーの事は、入隊してからずっと気にかけていた。

 女として意識しているのかと聞かれたら、はいと答えるだろう。

 まあその気になる女が、悪の組織の幹部って事を知ってどうしたもんかってところではあるんだが……

 

『ん〜っとねー……』

 

 画面の中のブルーは、片手の人差し指を顎に当てながら少し悩み……。

 

 

『……黙秘権で、お願いします♡』

 

 ……!

 

 ──片目をウインクして、今日一番の悪の女幹部らしい表情で、そう答えていた。

 

『って、あ〜。そろそろ時間だ。それじゃあ、今日はこの辺で。じゃ〜ね〜!』

 

 :っえ!? ティアー様!?

 :じゃーねー

 :じゃーねー

 :じゃーねえええええ!! 

 

 いや、ちょ、気になる発言だけ置いて終わったあああああああぁぁッ!?  

 

 

 ☆★☆

 

 

「“ブルー・スパイラル”!!」

『ぐわあああっ!!』

 

 ブルーが放った、水の竜巻に敵の下っ端たちが巻き込まれていく。

 1箇所に固められた後、水の竜巻が解除されて解放されたように見えるが……。

 

「今よ、レッド!!」

「ああ! “レッド・フレイム”!!」

『ぎゃああああああっ!!?』

 

 両手をかざして、そこから高温の炎を放射する。

 纏った敵に対して、全員焼き尽くしていく。と言っても、命までは奪わず、相手を気絶させるだけの炎だが。

 

 しかし、この攻撃でも全員を倒しきれない。

 だからこそ、次の必殺技。

 

「止めだ!! 必殺、“レッド・エッジ”!!」

『ぐぎゃああああああっ!!?』

 

 近くに刺して置いた大剣を取り、それで全員薙ぎ払うように振るう!! 

 実際には刃が届いていない範囲にも、炎の衝撃波が飛んで全てを切り裂いていった! 

 

 この攻撃で、残っていた雑魚敵も全員焼き尽くして戦闘不能にした。

 これで今回の戦いは終わった。

 

「ふうっ……」

 

「お疲れ様、レッド」

「お疲れっス! レッド先輩ー!」

「私、疲れたー!」

「ん、頑張った」

 

 ブルー、イエロー、ピンク、グリーンがそれぞれ声を掛けてくる。

 今日の戦いが終わって一安心したようだ。

 

 ──ブルー、仕事だけはちゃんとするんだよなー……

 俺はさっきの戦いのサポート振りを振り返って見て、そう思っていた。

 

 コイツが、悪の組織の女幹部、ねえ……。

 自分の近くまで、労いに来てくれている彼女に対して、そう内心感じていると……。

 

『いやー、お疲れ様みんな〜。倒した敵達はいつも通り、こっちで回収しておくからみんなは解散して良いよ〜』

 

「はーい!」

 

 【ジャスティス戦隊】の司令室の、俺達の長官からそのような指示が飛んできた。

 その言葉に甘えて、思い思いにひと息をつき始める。

 イエローが体を伸ばし始め、グリーンは最年少のピンクをなだめており、離れた位置でブルーが空を見上げていた。

 

 ……これは、丁度良いな。

 

「ブルー、ちょっと良いか?」

「ん? 何かしら?」

 

 俺は離れたところにいたブルーに近づき、他のメンバーに聞こえない程度の声量で声を掛ける。

 

「あの、さ。何か俺に……俺達に隠してる事、無い?」

 

 俺は、単刀直入にそう聞いた。隠している事はすでに分かっているのに、あえて本人に聞いてみた。

 ……流石に、あからさますぎたかな。

 正直、牽制も兼ねて敢えて問い質しにきたのだが、こんな直球の質問、答えるわけが……

 

 

「べっ!? ベベべ、べ、別にぃ!? ななな、何、何も隠してませんけどおおお!?」

 

「──あ。うん……」

 

 

 めっちゃわっかりやすうううううううううっ! 

 

 え、マジか。コイツまじか。よくこんなで今まで隠してこれたなあ!? いや俺にバレたけどもお! 

 

「ええと、えと、あ!? えっと、私、この後はいし……じゃなくて、幹部集か……アルバイト! アルバイトがあるから、これで失礼するわね!!」

 

「あ。うん……」

 

 コイツ配信って言おうとしたよな。むしろ幹部集会って言い直そうとしてたよな。

 本気で隠すつもりある、コイツ? 

 

 俺は深追いはせずに、さっさと走り去っていくブルーの背中を見て、そう思っていた。

 

 

 ☆★☆

 

 

 ──そして、その夜。

 

『みんな〜!! 【カオス・ワールド】の幹部、“コバルト・ティアー”の“簡単、よく分かるヒーロー対策”の時間がはーじまーるよー!!』

 

 また配信が始まっていた。

 今日のあの後で。やっぱり配信にブルーが映っていた。

 

 ……うん。

 

 やっぱりウチの戦隊ブルーが悪の女幹部として配信してるんだけど、どうすれば良いと思う? 

 





 ★佐藤聖夜(さとうせいや)
 23歳
 175cm
 黒髪
 中立・善

 主人公
【ジャスティス戦隊】のレッド。
 比較的上位のヒーロー組織のリーダー。

 ブルーの事が(色々な意味で)気にしている。
 たまたま同僚の秘密を知ってしまって、どうしたものかと頭を抱えている。


 ★天野涙(あまのるい)
 22歳
 168cm
 青髪
 混沌・善

 【ジャスティス戦隊】のブルー。
 兼、【カオス・ワールド】の幹部、“コバルト・ティアー”もこっそりやっている。
 経歴としては、実は悪の組織の方が先。

 誰にも秘密はバレていないと本気で思っている。


 ★カイザー
 22歳
 172cm
 紫髪
 混沌・悪

 世界征服を本気で目論む【カオス・ワールド】のボス。
 今回幹部に性別ばらされた人。
 通称、カイちゃん。
 可愛らしい通称とは裏腹に、性格と口調は何処ぞの覇王を思わせる威厳のある風貌。


<以下、CM>

 同作者の作品、
【因幡の月兎 不思議な靴を使った架空スポーツで、俺だけ空を跳んでいます】

 こちらのお話も、よろしくお願いいたします。
 (タイトル変えました)
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