AW11・MR2のパワーウインドウ用レギュレーターです。
画像は右側ですが、左側も含めてこの記事を書いている2020年の6月現在ではメーカーの在庫は有ります。
ネットで検索しますと、何年も前に書かれた話でも「在庫無しと言われた」とか、「海外から取り寄せた」とかいう記事を見掛けるのですが、私が知る範囲では国内の通常ルートで供給が打ち切られた事は無かったです。
では、どうして無くなったという話が出てくるのでしょう。
ここのブログでは「供給」という言葉をよく使っていますが、これは私が独自に言っているだけで、部品屋さんなどでは使われない言葉です。
「在庫無し」とか「欠品」などというワードが出てくるのが通常なのですが、実はこれが誤解を招く原因ではないかと考えています。
今回、AW11の部品を例に挙げましたのでトヨタでの話になりますが、まず在庫の情況には3種類あります。
一つ目は街中にある店舗です。
この4月から「トヨタモビリティパーツ」という名前になりましたが、以前は「トヨタ部品共販」と言っていたお店です。
各店舗に在庫している部品というのは常に出荷が予想される様な現役車種の消耗品でしょうから、昭和の車では有るのはオイルエレメントくらいの物でしょう。
次に「本部在庫」というのがあります。
本部というのは、ここ兵庫県では1ヶ所しかない場所です。
ここもおそらくある程度の頻度で出荷が予想される物しか置いていないと思います。
ディーラーや販売店の窓口で在庫を聞いた時に、この本部に在庫が無ければ「在庫無し」とか「欠品」とかの返答をされる事があるのではないかと思うのです。
もう一つ次の段階で「メーカー在庫」というのがあるのですが、これはトヨタの場合は愛知県になります。
部品屋さん用語では「メーカーバック」とかいう言い方になるのですが、どうしてここで少しハードルがあるのかと言いますと、これは私の持論になりますが、整備の現場でも部品を取り扱う業者でも、部品を待つ時間を短縮したい傾向があるからです。
本部に在庫があるなら午前中に注文すれば当日の午後には手に入りますが、メーカー在庫なら翌日以降になります。
我々の感覚なら手に入ればそれで十分な訳ですが、流れ作業で修理をしている現場では、その待ち時間を嫌いますから、時間が掛かるなら注文しないという流れになる事も少なくありません。
ディーラーや新しい車を販売する事がメインの車屋さんでしたら、それを機に乗り換えを勧める話になるかもしれません。
そんな理由で、一般ユーザーが部品だけ買おうと聞きに行っても窓口では「在庫はありません」とだけ伝えられるケースが起こるのではないでしょうか。
そしてメーカーにも在庫が無かった場合ですが、それでも「生産終了」にはなっていない段階があります。
更に場合によっては「納期未定」という扱いもあるのですが、それでも注文を受け付ける事を「バックオーダー」と言います。
要するに気長に待っていれば生産ラインが空いた時に造ってくれるという段階ですね。
古い車を扱っている立場としては、この情況でもありがたいと思うくらいでないといけません。
「生産終了」とか「打ち切り」とかいう返答があった場合は完全に無くなったという事ですので、そうなると海外での在庫やリプロ品が無いか探したり、代用品を探したり、現物を修理したりという話になる訳です。
かなり話が長くなりましたが、どちらにしてもいつまで有るかは分かりませんので、心配な部品は出るうちに買っておいたほうがいいと思います。
ちなみに先日購入した物は、こんな印字がありました。
この日付けに製造されたとして、その時期に何個作られたかは分かりませんが、それが無くなれば終了なのか、新たに製造されるのか、それは予測できません・・・
心配な方は今のうちに、確実に対応してくれる場所で注文してみる事をお勧めします。
※この記事は2020年の6月に書いています。
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