京大の「名物」タテカン、撤去から7年 「表現の自由」裁判の行方は

有料記事

佐藤道隆 茶井祐輝
[PR]

 京都大の吉田キャンパス(京都市左京区)の周囲に並び、「名物」とも呼ばれた立て看板(通称タテカン)。京都市の行政指導を受けたあと、京大が撤去してから7年になる。

 憲法が保障する「表現の自由」の侵害だとして、京大職員組合が京大と市を訴えた裁判の判決が26日、京都地裁で言い渡される。

 サークルの勧誘、受験生への励まし、時事問題にもの申す――。かつては色とりどりのタテカンが並んでいた。

 縦182センチ、横91センチのベニヤ板1枚のものもあれば、複数枚をつなげた「2枚看」「3枚看」もあった。

 その姿は、いまはない。

 京大前で食堂を営む佐藤友子さん(63)は、「立て看文化を愛する市民の会」の一員として抗議活動をした。

 あれから7年。「寂しい風景が、なじみの風景になってしまった」と佐藤さんは嘆く。

 タテカンは学生だけでなく、近所の人たちも掲げていた。

 近くの朱い実保育園は毎年、バザーの開催と園のPRのために立てかけた。保護者と職員が一緒に作るのが伝統だった。

 園長は「職員と保護者のいい交流の場でした。出せなくなり、残念。寂しく感じます」と話す。

いまの京大への違和感とタテカン。
記事の後半では、京大出身のノンフィクション作家のインタビューを載せています。

 職員組合によると、タテカンが目立ち始めたのは1960年代ごろ。学生運動が盛んだった。

 京大は、なぜ撤去したのか。

 タテカンは「屋外広告物」に…

この記事は有料記事です。残り1876文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【はじめるなら今】記事読み放題のスタンダードコース1カ月間無料+さらに5カ月間月額200円!詳しくはこちら