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【インタビュー】LUMIX S9×ミュージックビデオ企画 MVプロモーション映像撮影の裏側

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2024.07.19 (最終更新日: 2024.07.22)
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・本記事内の作例はサンプル機での撮影です。

2024年6月20日に発売された「LUMIX S9」(以下、S9)。小型・軽量かつグッドルッキングなデザインのフルサイズ機として、発売前から期待を集めていた新製品です。

今回、S9を使用して映像クリエイターのFoolishさんにMV(ミュージックビデオ)プロモーション映像の制作を依頼。機動力を活かした撮影は十分に手応えがあったと振り返ります。

「初めてのフルサイズ機として、これからカメラを始める人たちにぜひオススメしたい」と語るFoolishさんに、MV撮影の様子やS9の感触を中心に話を聞きました。

  • Director / Cinematographer / VideographerFoolish

    1992年生まれ宮崎県出身、映像ディレクター / シネマトグラファー。
    元々鍼灸師であったがブラックカルチャーに影響を受け独学で映像制作をスタート。
    企画、演出、撮影、照明、カラーグレーディングまでワンストップで行うことができる。音楽レーベル·Chilly Sourceのメンバーとしても活動中。

    Instagram:@foolish5884

機動力のあるS9ならアクティブな曲調がぴったりはまると直感

――Foolishさんのバックグラウンドから教えてください。

Foolish:映像作品の撮影を始めて7年ほどになります。前職は鍼灸師でしたが、ヒップホップのMVを観ているうちに自分でも動画を撮りたいと思うようになり、趣味で始めたのがきっかけです。最初に購入したのはソニーの「α6400」でした。

でも地元が宮崎県の山間部にある小林市だったため、周りにアーティストやモデルがいないのがネックでした。僕は同世代バンドのSuchmos(サチモス)のように友だちのクルーがMVを撮っている姿に憧れていたので、映像で一旗揚げたいと思って上京しました。

――映像制作会社に入ったんですか?

Foolish:いえ、入社したのはWeb制作会社でした。なぜなら当時は映像の腕を磨くのに、スタジオや映像制作会社に入るという常識すら知らなかったので(笑)。そもそもディレクターとカメラマンが別だとも思わなかったほどです。

でも、Web制作会社でいろんな取材を担当する中でイロハを学ぶことができました。サラリーマンをしながら休日に友だちのMVを撮っていましたが、2年ほど勤めてからフリーランスとして独立しました。独立した2019年はちょうどビデオグラファーが注目され始めた時期。ミラーレスカメラでワンマンで何でもこなす人たちが出てきて、動画の仕事を受注したこともないのに「自分もできる!」と思ったんですよね(笑)。

なので活動初期から基本的にワンオペで1から10までこなすスタイル。当初は波があって大変でしたけど、幸いなことにいろんな人の紹介で徐々に仕事の幅が広がってきた感じです。今はMVを中心に企業のプロモーションムービーなどを手がけています。現在愛用しているのはソニーの「FX3」です。

――今回はS9を利用してMVを撮影していただきましたが、S9の第一印象は。

Foolish:LUMIX機は一度「GH4」を使ったことがある程度で、ここまでガッツリ使ったのは今回が初めてです。S9を触ってみての第一印象はデザインがライカのカメラのようにシンプルでカッコいいなと。カメラにとってデザインは重要な要素です。形が良いと気持ちの入り方が違うし、どんどん自分の相棒になっていく感じがする。シルバーをメインで使いましたが、見た目が気に入りました。普段、僕はカメラを持ち歩きませんが、これなら携帯したいと思いました。

視聴はこちら:RIVA - 『GO UP』

LUMIX 小型フルサイズ 新機種 S9 の製品情報はこちら

――MVでは新人のRIVAさんを抜擢。どのように選んだのでしょうか。

Foolish:自分のInstagramでMVを撮ってもらいたい人を募集しました。僕が撮りたい人を探しても良かったのですが、時間も限られていたので“撮られたい人”を募集したほうが早いと思ったからです。

今回撮影したRIVAさんは音楽をやっている地元の友だちからの推薦です。まだデビュー前なのにラップスキルを含めて曲のクオリティが最も良かったですし、機動力のあるS9で撮るならRIVAさんのアクティブな曲調がぴったりはまると直感しました。そこでぜひMVを作らせてほしいとお願いしたら、RIVAさんもすごく前向きに引き受けてくれました。

――MVのコンセプト、作品でこだわった点について教えてもらえますか。

Foolish:歌詞は英語が多いんですけど、女性の強さ、アーティストとしての自信を表現しています。それを踏まえて、彼女の名刺代わりにしたいと考えました。だから映像はストーリーのあるものではなく、"彼女のパフォーマンスをカッコ良く撮る"というシンプルなテーマのもとMVを作りました。

RIVAさんはダンスができるので、振り付けに関してもほとんどお任せです。自分の見せ方をわかっているのは本当に強みですよね。演者によっては固くなってしまうこともあるのですが、RIVAさんの場合は心配無用でした。今後も付き合っていきたいアーティストの1人です。

アーティスト:RIVAさん

――MVは「LED TOKYO」の横浜スタジオで撮影。もともとLEDスタジオを使いたいと考えていたのですか。

Foolish:カッコよく撮りたかったので、最初から候補には挙げていました。これまでいろんなシチュエーションで撮影してきましたが、普通のホリゾントスタジオではインパクトのある画(え)作りにするには、手の込んだ美術セットを組み、ライティングをする必要があります。外ロケは、スケジュール感的にも許可取りなどのハードルが高かったこともあり断念。予算にハマる形で、画力とレパートリーも出せる演出としてLEDスタジオが最適なのではないかとの結論になりました。

VJは知り合いに依頼して、1番の入りはくっきりと映える赤にしました。つかみとしてのインパクトや、強い女性像とリンクする画としても、RIVAさんが浮き立つような赤のシルエットが良いなと思いました。MVはシルエットからスタートしているのでぜひチェックしてみてください。同じ演出をホリゾントスタジオで調整しようとするとすごく大変ですが、LEDスタジオだと満遍なく光が当たるのでイメージ通りの画になりました。

「LED TOKYO」横浜スタジオでの撮影風景

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取り回しのしやすさが抜群、小さくて軽いので撮影していても何のストレスも感じない!

――撮影にあたって意識した点は。

Foolish:カメラ設定を基本に、効果的な構図やレンズ選び、適切な照明やカラーグレーディングをすればS9のようなエントリーフルサイズでもここまでクオリティの高い作品が撮れることを示したかったですね。

自分でも撮りたい映像を撮れた手応えがあります。4:2:2 10bit撮影が可能ですし、クロップすれば4K/60Pも撮れるのでスペック的にも十分でした。今回のようなアクティブな作品ではなく、じっくりとストーリー性のある作品を撮っても良い仕上がりになると思います。

――MV撮影でS9を使用してみた率直な感想をお願いします。

Foolish:取り回しのしやすさが抜群で、小さくて軽いので撮影していても何のストレスも感じませんでした。MVを撮るときに疲れないのは重要なポイントです。

現場では手持ち1台、ジンバル1台の2台で撮影しました。MVの場合は大体そのスタイルで撮っています。S9は手ブレ補正機能が強力ですが、今回はわざと揺らしたい部分もあったので歩きながら撮ったりしてブレを効果的に採用するシーンもありました。むしろ良い効果になったと思います。

――手応えのあったシーンはどこですか。

Foolish:ジンバルで寄って広角レンズで撮影したシーンは良かったですね。小さくて軽いからこそ、あのスピード感が出せました。それからRIVAさんに手持ちで持ってもらってインカメラ風で撮影しているシーンもS9ならではのもの。演者に持たせる場合はレンズの重さも加味しなくてはならないのでGoProで妥協することが多かったのですが、S9だとクオリティを担保した状態で演者自身が撮ることができました。

RIVAさん:S9手持ち撮影カット

それから使っていて感じたのは、距離感の近さです。カメラの威圧感がないので、よりプライベートっぽさが出る素材を撮る場合に向くと思いました。例えばアイドルグループに持たせて楽屋裏のプライベートを撮り合うような映像にすごくはまる気がします。しかも推しのアイドルが使っているカメラならファンの購買意欲も高まるので一石二鳥です。もっと親密な関係の恋人同士などでも、スマホを超えた映える画が撮れると思いますね。

レンズ、色味、AFも好感触。初心者にはLUTも心強い味方に

――なるほど。それはS9っぽさを象徴する使い方ですね。今回はどんなレンズを使ったのでしょうか。

Foolish:ほぼすべてのLUMIX製単焦点レンズと望遠ズームの「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」を借りました。中でもS PRO以外の単焦点レンズはサイズもコンパクトなので、付け替えてもバランスが崩れないのが良かったです。

LUMIX機は他社製のLマウントレンズが使えるのがうれしいですよね。アライアンスのレンズならAFが効くので、それぞれのレンズの特長を活かせますし。それにマウントアダプターを装着すればさらに自由度が上がるので、レンズの運用に関する不満はありませんでした。

ただ、僕はシネレンズをレンタルしてマニュアルで撮ることも多いのですが、ボディの大きさも含めてS9にシネレンズは向きません。やはりスチールレンズでAFを多用してバシバシ小気味よく撮影するのが最適なオペレーションだと思います。

――AFに関しても満足したと。

Foolish:はい。像面位相差AFなので、ピントのずれを気にすることなく使えました。ファーストカットで追うときは少し迷うことがありましたが、一度捕捉すればずっと追従してくれる安心感があった。それに顔認識を拡大表示できてトラッキングも見やすかったですし、液晶の確認しやすさも良かったです。

AFの枠が顔にしっかりと追従している

――LUMIX機の特長であるLUTについてはいかがでしたか。

Foolish:僕は昔からカラーグレーディングが大好きで、試行錯誤しながら好みの色をマスターしてきました。でも、カラーグレーディングに苦手意識を持っている人は案外多くて、僕もしょっちゅう「教えてほしい」と言われます。

そうした人たちにとってLUMIX機の豊富なLUTは心強いと思います。もしくはV-Logで撮影して一旦709規格に変換してからクセをつけていく工程でもいいかもしれない。でも初心者は見た目がわかりやすいほうがいいので、特徴のあるLUTを適用して楽しんでみることをオススメします。

全体的な色味については、個人的にイエロー系の出方が秀逸だと感じました。イエロー系は肌のトーンに関わってくるので、黄色や赤がしつこく出てしまうと良い見え方にならないし、照明を調整しても上手く行かない場合があります。S9はその点が優秀で、もっと撮ってみたいと思わせてくれました。

――逆に改善してほしい点はありましたか。

Foolish:角が丸くてきれいなアーチ状なので、手持ちだけだと落としそうな恐怖感がありました。それを考えると、1/4インチネジ穴があと2つぐらいはほしいかな。リストストラップをつけて固定できるので、グリップの弱さがカバーできるからです。それにネジ穴に余裕があれば送信機を直接つけたり、2穴でリグを止めたりすることもできます。

使って実感、S9は初めてのフルサイズ機として推しのカメラ

――MVに限らず、S9をどんなクリエイター、ユーザーにオススメしたいですか。

Foolish:まずはクリエイターから。すごく軽いので、特機を使えばアイデア次第でいろんな撮影ができるメリットがあります。先ほど話したインカメラ風の撮影もそうだし、車にもつけられますし。例えばインタビュー撮影で、LUMIXのメイン機に加えてアングル違いの映像を押さえるのに使ってもクオリティに遜色はないですし、カメラバッグに入れてもスペースを取りません。出張時のインタビュー撮影などでは重宝するに違いないでしょう。

ユーザーに関しては、S9は初めてのフルサイズ機として推しのカメラです。デザインが良くて小型で普段使いができるうえに、設定次第では今回のMVのように凝った映像を撮ることができます。20万円ちょっとで金額的にも手が出せる範囲かと思うので、とりあえず買って試してみても損はしないはずです。僕としては今回のMVを観て、「このカメラでこのクオリティのMVが撮れるのは信じられない」と思ってもらえるのが何よりの褒め言葉です。

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