EU、AI規制法の「行動規範」を公表-著作権や透明性の規則を明記
Gian Volpicelli-
当局や製品へのAI採用を検討する第3者に、機能の報告義務付け
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AI規制法、汎用AIに影響する規制は来月から-違反には制裁金
欧州連合(EU)は、世界初の包括的な人工知能(AI)規制法に企業が違反しないための手引きとして、「行動規範」を公表した。クリエーターの著作権保護や、高度なAIモデルに対する透明性要件を明記した。
EUの執行機関、欧州委員会が10日に発表した行動規範は、開発者にAIの機能について規制当局および、そのAIを自社製品に組み込むことを検討している第3者に最新の情報を報告することを義務づけている。
開発企業はAI学習に海賊版コンテンツを利用することが禁じられ、作家やアーティストが著作物をAIデータから排除するよう望む際には、その要請を尊重することが求められる。また、AIが著作権に違反する内容を生成する場合、開発企業が対応策をとる義務を負う。
行動規範に法的拘束力はなく、段階的に導入されるAI規制法への準備として、企業に社内体制の整備を促す狙いがある。
同法は汎用目的や高リスク分野におけるAIの規制を定め、一部用途での利用を制限する。オープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」やアンスロピックの「Claude(クロード)」などの汎用AIに影響する規制は、来月から適用が始まる見通しだ。
AI規制法に違反する場合、種類によって企業は最大で年間売上高の3-7%の制裁金を科される可能性がある。
行動規範はなお欧州委員会とEU加盟国の最終承認を必要とする。規範を巡って議論は紛糾し、メタ・プラットフォームズやアルファベットなど一部のテクノロジー企業は、以前の規範草案はAI規制法の範囲を逸脱し、さらに煩雑な新たな規則を生んでいると批判していた。
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原題:EU Rolls Out AI Code With Broad Copyright, Transparency Rules(抜粋)