2025-07-12

100円安い卵のために40分かけて遠いスーパーに行く人

100円安い卵を買うためにチャリで40分かけてスーパーに行ったら、「その時間で働けよ」「人生無駄」とか言われたことがある。最終的に「でもお前貧乏じゃん」でトドメを刺された。はいはいそうですね、としか言いようがない。事実だし。貧乏です。

ただ、こっちはその100円のために行ってるわけじゃない。いや、嘘。行ってる。ちゃんと100円安いから行ってる。100円が欲しくて、必要で、100円を守るために全身を使ってチャリを漕いでる。それが生活。それが現実。100円を笑う奴は、100円を捨てられる奴。こっちは拾って生きてんだよ。

時間の話も散々言われた。「40分あったら働けるだろ」とか、ネットでよく見るあれ。でもさ、そんな都合よく働ける時間って何だよ。今すぐ1時間だけバイトさせてくれる場所がどこにあるんだ。働くって言っても移動時間も着替えも必要で、いざ働いたら今度は疲れる。40分で時給1,200円稼げるって言うけど、誰がその条件で雇ってくれるの? 副業Webライターやれ? じゃあお前がクライアント連れてこいよ。こっちはクラウドソーシング文字単価0.5円にすら応募して落ちる側だ。

しかもな、チャリで40分って言っても何かを失ってる感覚特にない。むしろ得てる。体は動くし、太陽も浴びるし、たまに安い掘り出し物もある。人生で一番マシな時間かもしれない。自転車を漕いでるときだけは誰にも貧乏って言われない。周囲から見たらただの運動してる人。金がないことも、家の冷蔵庫空っぽなことも、誰にもバレない。風景流れるし、口笛を吹けばそれなりに気持ちいい。これが「無駄時間」だと言うなら、人生の大半が無駄になる。

貧乏はつらい。毎日コスパ計算精神ストックもないから、失敗は即ダメージ。だから100円を節約する。惨めだとか言われても、それを放棄したらもっと下に落ちるだけ。この生活自分選択というより、もう後がない中で拾った最善。そう、貧乏人生デフォルト設定。金がないというバグを抱えたまま正気を保つ方法の一つが、100円安い卵に全力を注ぐことだったりする。

他人目線を気にしてたら生きていけない。100円の卵のために40分チャリを漕ぐ生活が恥ずかしい? その通り。でも恥ずかしいからやめたところで金が増えるわけでもない。恥を捨ててでも節約しなきゃ生き残れない。というか、恥なんてとっくに売り払ってる。残ってたら今こんな生活してない。大事なのは、少しでもマシな形で今日を終えること。それだけ。

生きるって、そういうことじゃないか

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん