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全10回強欲の代償 ボーイング危機を追う
アメリカ産業界を代表する巨大企業ボーイングは、連続墜落事故とパンデミックによって未曽有の経営危機に陥りました。当事者を記者が訪ね歩き、危機の深層に迫ります。
第1回
ボーイング機はなぜ墜ちたか 妻子奪われた私 問い続けて見えた病理
初春の朝らしい柔らかな日差しがカナダ・トロントの町並みを照らし始めたころ、ポール・ジョロゲ(当時34)はひとり目を覚ました。そろそろ、帰省のため前日にトロントを発った妻と義母、そして3人の子供たちが、・・・[続きを読む]
2022年01月20日 12時00分
第2回
魔のショートカット 連続事故の737MAXはこうして生まれた
ボーイングの新型旅客機737MAXは、わずか5カ月の間に2度の墜落事故を起こした。アメリカの航空当局は最初の事故後に改めてリスクを評価し、「何も手を打たなければ2、3年ごとに墜落し、最大15件の事故で・・・[続きを読む]
2022年01月21日 12時00分
第3回
「ボーイングのおごりが殺した」事故機のリスク、操縦士も知らされず
米ボーイングの小型機737MAXが立て続けに墜落した事故は、機体の姿勢を制御するシステムの誤作動が直接の原因だった。737MAXが十分安全なのか米連邦航空局(FAA)が審査する手続きで、ボーイングはそ・・・[続きを読む]
2022年01月22日 12時00分
第4回
巨額の自社株買いの末に 「金融マシン化」したボーイングの自滅
ライバルの欧州エアバスに対抗するため、米ボーイングが急ごしらえした小型機737MAXは2017年、世界の空に解き放たれた。米連邦航空局(FAA)から型式証明を取得し、「安全」とのお墨付きを得たのだ。7・・・[続きを読む]
2022年01月23日 12時00分
第5回
救済した相手は「オオカミ」だった ボーイング襲った「文化大革命」
アメリカ産業界を代表する企業として、ボーイングはかつて卓越した技術力を誇っていた。それが「金融マシン」と評されるほどに変質するまで、いったい何が起きたのか。組織の内情を肌で知る人たちを、私は全米に訪ね・・・[続きを読む]
2022年01月24日 12時00分
第6回
ボーイングとGE、同時の苦境は偶然か 底流にあの名経営者のDNA
吸収合併したはずの同業マクドネル・ダグラス(MD)の元経営陣に主導権を握られ、ボーイングは株価至上主義へと染まっていった。利益をひねり出すために多用されたのが「アウトソーシング」(外注)だった。その実・・・[続きを読む]
2022年01月25日 12時00分
第7回
ワシントンまで乗っ取ったボーイング 独占テコ、安全規制も骨抜きに
2018年10月5日、米ホワイトハウスの大統領執務室。運輸長官ら関係者に見守られながら、当時の大統領ドナルド・トランプが1本の法律にサインした。「18年連邦航空局(FAA)再授権法」FAAが新型航空機・・・[続きを読む]
2022年01月26日 12時00分
第8回
フリードマン・ドクトリンの結末 ボーイングは株主をも食いつぶした
いまから半世紀ほど前、アメリカ産業界のトップ企業だった自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)を安全・品質問題で追い詰める30代の弁護士がいた。のちに米大統領選にも出馬する著名消費者運動家、ラルフ・・・[続きを読む]
2022年01月27日 12時00分
第9回
ステークホルダー主義は幻想か 経営者らの改心、コロナ禍が暴く虚実
もっぱら株主の利益を追い求める株主資本主義から、顧客や従業員、取引先、地域、地球環境など全てのステークホルダー(利害関係者)に配慮した新たな資本主義へ――。ボーイング737MAXが2度目の墜落事故を起・・・[続きを読む]
2022年01月28日 12時00分
第10回
346人の命奪った737MAX、再び空へ 封印された事故の責任
尾翼に星条旗をあしらったアメリカン航空機が、米ニューヨーク・ラガーディア空港のD1ゲートに近づいてきた。燃費を良くするため主翼の先端が二つに枝分かれした、特徴的な機体。2度の墜落事故で計346人の命を・・・[続きを読む]
2022年01月29日 12時00分
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