×

【高校野球】大正時代から続く広島商と広陵の絆 日米開戦で廃部の危機 広島野球界を動かした新事実とは…

2025年7月12日 8:00
【高校野球】大正時代から続く広島商と広陵の絆 日米開戦で廃部の危機 広島野球界を動かした新事実とは…

開幕を迎えた高校野球広島大会。今大会の優勝候補に名乗りを上げるのは、県立広島商業高校と広陵高校だ。大正時代から高校野球界をけん引してきた2校だが、かつては手を取り合って、広島野球の伝統を守ろうとした時代も。今回の取材で、広島野球の礎を築いた新事実が明らかになった。

107回目を迎えた広島の夏。全国屈指の強豪を輩出してきた野球王国・広島だが、それを語る上で忘れてはならない逸話がある。

■県立広島商業高校野球部OB 山下徹人さん
「並大抵のことではなかったと思いますが、後輩としてありがたいことだと思っております。」

いまからおよそ80年前。当時から高校野球界をけん引し続けていた、広島商業と広陵が手を取り合っていた。

■広陵高校野球部監督 中井哲之さん
「自分も野球がなかったら、今何をしているのかなと思うところもあるんですよね。」
■県立広島商業高校野球部監督 荒谷忠勝さん
「広商のために、尽力されてこられて今があります。」

広島野球界を救った絆の物語。未だ明かされていない、新事実が明らかになった。

■広島県高校野球連盟会長 折田裕之さん
「その姿がなかったら、もしかしたら今はないのかもしれないですね。」

両校とも、名だたるOBを輩出してきた。創部126年を誇る広島商業。夏の甲子園を6度制覇していることから「夏の広商」との愛称を持つ。

一方、春の甲子園3度の優勝を果たし「春の広陵」と親しまれる広陵。燦然と輝く功績と共に高校野球界を彩ってきた両校は、1958年からは毎年定期戦を行い、互いに高め合ってきた。

■広陵高校野球部監督 中井哲之さん
「笑い話ですけど「広陵が雪降っていたら、広商は雨よね」みたいな、比べられるというか。とにかく広商に負けられないんだっていう思いが強かったし、相当意識したライバル校ですよね。」

創部100年を超える両校だが、存続の危機に立たされる時期があった。1941年の日米開戦を機に、アメリカ発祥のスポーツ野球を追放する動きが強まっていた。当時、野球部員が受けた仕打ちは、残酷そのものだった。

    おすすめ