雑貨店のヴィレッジヴァンガード、81店を閉店へ 2期連続最終赤字
雑貨店「ヴィレッジヴァンガード(ヴィレヴァン)」を手掛けるヴィレッジヴァンガードコーポレーションは11日、2026年5月期以降に全店舗の約3割にあたる81店舗の閉店を検討すると明らかにした。近年の店舗販売の不振で業績が低迷しており、不採算店の整理で収益を立て直す。
同日発表した25年5月期の連結決算は最終損益が42億円の赤字(前の期は11億円の赤字)だった。赤字は2期連続。閉店に伴う棚卸し資産評価損など特別損失を32億円計上した。売上高は1%増の249億円だった。
同社は5月末時点で293店舗を展開している。閉店は路面店やテナント店を問わず全国の店舗を対象とする。
26年5月期の売上高は前期比4%増の259億円、最終損益は8億4700万円の黒字を予想する。オンライン事業を中心に販売増を見込む。今期は39店の退店を計画する。
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(更新)- 鈴木智子一橋大学 教授分析・考察
デジタル時代にリアル店舗に求められる「圧倒的な顧客体験」を提供するブランドとして注目していたので、小売業の競争の厳しさを痛感するニュースです。「宝探し」のような買い物体験は十分な差別化とならなかったのか、提供する商品が顧客のニーズとズレてしまったのか、何度も訪れたいと思われる要素が弱かったのか、「書店」というカテゴリーを打ち出しすぎたのが良くなかったのか…。なぜ失敗したのかは、なぜ成功したのかを明らかにする以上に難しいのですが、小売りのビジネスモデルや顧客体験の今後を考える上でも、振り返って検証することは重要だと思います。
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(更新) - 福井健策骨董通り法律事務所 代表/弁護士・ニューヨーク州弁護士分析・考察
ゼロ年代、ヴィレヴァン文化を象徴する下北沢店の存在は圧倒的でした。迷宮のような店内にところ狭しと並べられたサブカル色満載の書籍、マンガ、CD、グッズ。 全国一律配本で画一的になってしまった書店へのアンチテーゼであり、店員作成のエモいポップに騙され、もとい導かれて出会った音楽や本は数しれず。一度入ると時間を忘れる、現代の図書館であり闇市でした。その後の新感覚の書店に与えた影響も絶大でしょう。 それがもし時代とズレたというなら、原因は恐らく複合的でしょう。ただ、仮にあの迷宮をさまよう時間が「タイパ重視でハズレなし」のネットのリコメンドに取って代わられたのも一因だとすると、私は少しだけ心配です。
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