トロリーバス無事「下山」 立山・室堂から高岡の工場へ アルペンルート退役
●来年解体、再資源化 富山、長野両県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」で昨年11月末に営業を終えた国内最後のトロリーバスが11日、立山・室堂(標高2450メートル)から「下山」し、高岡市伏木1丁目の日本総合リサイクル本社工場に到着した。保管用に部品を一部仕分けした後、バスは2026年1月から解体され、再資源化される。 【写真】バス正面のエンブレムは旧車両(左)から新車両へ付け替えられた トロリーバスは現役時、計8台が稼働し、うち2台は昨年秋に日本総合リサイクルで既に解体済み。今月、残り6台の搬出が行われた。 10〜11日は室堂に最後まで留め置かれた3台の搬出が行われた。トロリーバスは「電車」扱いのため公道を走れず、トレーラーで移動する必要がある。 10日は立山黒部貫光の社員が見守る中、クレーンでバスを丁寧につり上げて3台のトレーラーに積載。10日夕に室堂を出発し、午後10時半ごろに伏木に着いた。 11日は午前8時半から作業を再開した。日本総合リサイクルのフォークリフトでトレーラーから1台ずつ慎重に降ろし、整然と並べた。クレーン作業は米原商事(砺波市)、運搬作業は細川建材運輸(高岡市)が担当。全長11メートル、重さ13トンの車体の搬出は難しく、各工程で熟練オペレーターが活躍、6台全て無傷のまま搬入を完了した。 作業を見届けた日本総合リサイクル大型車両部の東海巧主任は「まずはトロリーバスに『長年お疲れさまでした』とお礼を言いたい」と感謝。続けて多くの人の協力でミッションを無事に終えられたとし「トロリーバスの役割はここで終わりとなるが、再び人の役に立てるようしっかりと再資源化したい」と話した。 ★トロリーバス 電車の仲間で、正式名称は「無軌条電車」。立山黒部貫光(富山市)によって1996年4月の運行開始から室堂-大観峰間(3.7キロ)を10分で結び、29年の間、無事故で延べ1992万4千人を運んだ。現役時は計8台が稼働した。
- 10
- 37
- 7