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瘴気領域 報告8

開示決定投稿

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権利侵害の説明

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(1)同定可能性

 本件投稿には、申立人が代表を務める名興文庫の名前と、特定のアカウントにメッセージを送るメンション(@naocoshibunko)が名興文庫宛に行われており、本件投稿には同定可能性が認められる。

(2)申立人に対する人格権侵害

 本件投稿は申立人の名誉権を侵害する不法行為であり、申立人の社会的評価を低下させるものである。

(3)違法性阻却事由の存在を窺わせる事情の不存在

 本件投稿は、名興文庫が行った義援金寄付活動を「義援金詐欺」としており、アンケートという形で拡散した投稿である。

 本件投稿には下記項目が問題として挙げられている。
 1 批評の値段が高すぎること
 2 批評の対象作品『無職転生』の権利を申立人が保持していないこと
 3 申立人が特定商取引法に則った表記をしていないこと
 4 名興文庫が法人格でなく、匿名であること
 5 期間・手数料が明示されていない
 6 3月7日の時点で寄付を行なっていないこと
 7 売行好調と名興文庫 相談役 堅洲斗支夜(@kadas_blue)が発言したこと
 8 問い合わせに対して名興文庫が回答していないこと

 1であるが、商売において値付けは自由である。批評執筆にあたり、申立人は『無職転生』のソフトカバー・コミックス・ファミマプリントを購入し、総額約5万円かかっている。また、批評執筆にあたった堅洲斗支夜(@kadas_blue)は精読に約五ヶ月かかった。名興文庫の知名度の低さ、資料購入費、精読に費やした費用を総合的に見て、批評の値段が高すぎるということはない。

 2であるが、批評対象作品である『無職転生』はKADOKAWAから出版されている。申立人は批評販売にあたり、KADOKAWAに許可を得ていない。しかし批評とは出版社の許可がなくてはできないというものではない。もし申立人が出版物の著作権を保持した状態で批評を行うとなれば、出版物の価値の低下を避けようとするあまりに、批評の役割である「事物の美点・欠点をあげて価値を検討・評価する」が公平な視点で行えないことになる。瘴気領域(@wantan_tabetai)は著作権侵害をしていると考えているのかもしれないが、著作権が規定しているのは「作品を用いて相手を貶める発言を行うことを禁止」であり、批評は禁止していない。よって著作権侵害にも当たらない。

 3であるが、申立人が運営する名興文庫は現在電子書籍2冊と有料記事2本を販売している小規模運営である。商売を行うにあたり特定商取引法に則った表記が必要であるが、事業規模が個人事業主として非常に小規模であり、現時点名興文庫の事業だけでは確定申告が必要なほどに利益が出ていない。有料記事販売として有名なサイトにnoteがあるが、例えばnoteで名興文庫の有料記事を販売した場合、個人名や所在地の表示をしなければ直ちに違反ということにはならない。また、ネットで個人ショップを開くサービスの中には出品者の住所・氏名を非表示にする機能を持つサイトもある。よって名興文庫が現時点特定商取引法に則った表記をしていなくても、それが直ちに違法とはならない。なお、今回名興文庫に対して行われている誹謗中傷・名誉毀損の対応が全て完了した暁には特定商取引法に則った表記を行う予定である。

 4であるが、名興文庫は現在事業規模が小さいため、個人事業の体を成している。法人格を有していなければ商売をしてはいけないということになれば、世の中の個人事業主は全員商売を行ってはならないということとなり、あまりにも非常識な意見である。名興文庫の事業に参加しているメンバーが全員匿名であるのは、名興文庫に対して行われた誹謗中傷・名誉毀損・プライバシー侵害などの危険をあらかじめ予想していたからである。瘴気領域(@wantan_tabetai)は申立人に対し、誹謗中傷・名誉毀損・プライバシー侵害を行なっており、開示請求手続きにて申立人の主張は認められている

 5であるが、義援金や募金を行うに際して、手数料や期限の明記は法律で表示義務があるものではない。名興文庫が行なった義援金については、手数料に関しては有料記事販売に使用しているサービスcodocに説明がある。期限に関しては「一定期間」と公式ブログに記載しており、具体的に期限を知りたければ名興文庫の公式ブログにある「お問い合わせ」より問い合わせるのが筋である。

 6であるが、批評記事を販売したのは2024年1月26日であり、一定期間記事を販売したあとに寄付をするものであり、2024年3月7日の時点ではまだひと月しか経過していない。にも関わらず「寄付がまだ行われていない」と非難するのは、短慮である。

 7であるが、商売の基本として「売れていないから買ってくれ」と宣伝するよりは、「お陰様で好調です」と宣伝した方が心象が良い。「売れ行き好調と言ってはならない」という指摘は「宣伝をするな」と言っているようなものであり、大変失礼である。名興文庫としては、15000円の記事が5つでも売れたら御の字と思っていたため、9つ売れたのは快挙である。

 8であるが、有料記事の販売に対して名興文庫の公式ブログの「お問い合わせ」より問い合わせは一件もきていない。批評販売に否定的なアカウントたちはX上で一方的に名興文庫を「詐欺」「詐欺師」「反社」と誹謗中傷・名誉毀損していただけである。

 本件投稿のアンケートが行われたことにより、名興文庫の義援金活動を「詐欺だと思う」と考える割合が76.8%にも達した。また、本件投稿は申立人が観測した時点でインプレッションが2.6万にも達している。
 本件投稿は「義援金詐欺を行っていると強い疑い……というか、もはや確信を持っている」とした後、長文で義援金詐欺を疑う理由を列挙していることから、名興文庫の代表である申立人を「詐欺師である」と断定する投稿である。本件投稿はアンケートという形で投稿されていることから、瘴気領域(@wantan_tabetai)が「名興文庫と申立人は詐欺師である」とする主張は広く拡散された。本件投稿によって申立人の社会的評価が低下させられたのは明らかである。

 本件投稿に公益目的が存在するとは考えられず、民法709条に規定されている不法行為であることから、本件投稿が名誉権の侵害に当たることは明らかである。

(4)小括

 以上により、本件投稿により申立人の名誉権が侵害されたことは明らかである。

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