パワハラ受け30代教諭自死、管理職にも「重大な過失」 報告書公表
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宮城県立高校の30代の女性教諭が、2020年10月に当時59歳の男性教諭からパワハラを受け自死した問題をめぐり、県教育委員会が10日、当時学校に在籍していた教職員62人から聞き取った調査報告書を公表した。男性教諭のパワハラを改めて認定し、両者を職場内で引き離すといった対応を怠った管理職にも「重大な過失があった」とした。 報告書によると、20年6月ごろから、女性が自死する10月23日までの男性教諭の行為がパワハラに当たると認定。女性教諭の机に「どれだけ私の顔に泥を塗ったら気が済むのですか」「自覚がないと思います。これから仕事は一切お願いしません」などと書いた手紙やメモを度々置き、業務上必要な範囲を超えて精神的苦痛を与えたとした。 当時の校長と教頭ら管理職は男性教諭に対し、女性教諭にメモや手紙を出すことを禁じたものの、指導を徹底しなかったと指摘。男性教諭はメモ書きを繰り返し、自死の引き金になった。管理職は、すぐに両者を引き離すべきだったが実行せず、女性教諭がメンタル不全に陥った時に積極的に関与しなかったことも重大な過失だったとした。 この問題をめぐっては、22年10月に地方公務員災害補償基金県支部が男性教諭のパワハラが自死の原因だとして、公務災害に認定。県教委は24年2月、男性教諭を停職3カ月の懲戒処分とした。 女性教諭の両親は県教委の調査内容に「娘に問題があったかのような誤解を与える」と第三者委員会による検証を要求。県教委は第三者委設置は断り、外部弁護士の監修の元で再調査していた。(大山稜) ◆悩みの相談先 チャット・SNS相談 【よりそいホットラインチャット】 https://comarigoto.jp/ リアルタイムは午後4~10時 【生きづらびっと】 https://yorisoi-chat.jp/ 午前8時~午後10時半 【あなたのいばしょ】 https://talkme.jp/ 24時間受け付け 電話相談 【#いのちSOS】 0120・061・338 24時間受け付け 【いのちの電話】 0120・783・556 毎日午後4~9時
朝日新聞社
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